6 ビデオボードとモニターデータの組み合わせについて

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一旦、サーバが設定対象のモニターとグラフィックボードをどのように使うか記述 して指定する必要があります。これを XF86Config ファイルの "Screen" の節で行 ないます。使用したいサーバーのドライバーの型式のそれぞれを Screen 節で与え ます。ドライバーの型式は "SVGA" の節では (XF86_SVGA)、 "VGA16" の節では (XF86_VGA16)、"VGA2" の節では (XF86_Mono)、"MONO" の節では (XF86_Mono, XF86_VGA16) と "ACCEL" の節では (XF86_S3, XF86_Mach32, XF86_Mach8, XF86_Mach64, XF86_8514, XF86_P9000, XF86_AGX, XF86_W32) です。それぞれの Screen 節は使用するモニター(Monitor) の記述とデバイス(Device) の記述を指定 します。

Screen 節は1つまたは複数の "Display" の項を含んでいます。1つの Display 項はサーバーがサポートしているそれぞれの深さを与えるでしょう。 [ 訳注:深さとは色数や階調数を表わすのに必要なビット数です。] Display 項では、使いたいサーバーの仮想スクリーンの大きさを指定できます。仮 想スクリーンはモニターに表示できるスクリーンの大きさよりも、大きいルートウ ィンドウ ("root window")を持つことが出来ます(例えば 800x600 のディスプ レイで1280x1024 の大きさの仮想スクリーンを使えます)。Virtual というキーワ ードを仮想スクリーンの大きさを指定するのに使います。多くの新しいアクセラレ ータサーバは表示に使われないメモリをキャッシュに使うことに注意して下さい。 キャッシュはメモリの全てを仮想ディスプレイに使うような魅力はありませんが、 キャッシュにメモリを残さないようにして、メモリの全てを仮想ディスプレイに使 うとサーバーの性能の 30 から 40% ほどを消費します。

最後に、Display 節の設定はディスプレイのモード設定です。サーバーの使用しよ うとしている物理的なディスプレイの解像度の指定があります。その名前は任意で すが、Monitor 節にあるどれかと一致していなければいけません。一般に、これら の名前はディスプレイの解像度(例えば "1024x768" )になっているでしょうが、 その通りでなければいけない訳ではありません。必要な数だけ一覧形式で指定しま す。まず最初の定義が標準で起動される画面になり、解像度の一覧はコントロール キー (Ctrl) 、オルタネイトキー (Alt) 、テンキーの + を同時に押すか、コント ロールキー (Ctrl) 、オルタネイトキー (Alt) 、テンキーの - を同時に押すこと で巡回できる画面の定義になります。

以上で設定は終わりです。さあ、新しい XFree86 の導入テストをする準備が出来 ました。

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