10 質疑応答

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Q. ここにある例題は標準的な画面サイズではありませんが、使ってもよいですか?

A. 勿論です。なにがなんでも 640x480, 800x600 とか 1024x768 を使わなければ ならない理由はありません。XFree86 ドライバはハードウェアを自由に設定できる ようになっています。一般に正しい設定は 2 、3 分でできるようになります。正 しい設定を当てるのに重要な物は高い再描画速度と妥当な表示領域です。高解像度 だけを追求して涙目を誘うちらつきに代償を払うことのないようにしてください。

Q. 65Mhz のドットクロックと 55Khz の HSF で得られる解像度はこれ*だけ*で すか?

A. 絶対そんなことはありません! 一般的な手順に従って作業を行い、本当に好み の設定にたどり着くため、少しの試行の繰り返しをお勧めします。 実験はとって も楽しいものです。 ほとんどの設定はビデオ表示が乱れてちゃんと設定できない かもしれませんが、マルチシンクモニターを(帯域幅よりもはるかに高い周波数の クロックを出力させようとしない限りは --- モニターの説明書に書かれている最 大解像度に近い値を守っている場合は)痛めることはありません。固定周波数のモ ニターには注意してください。周波数調整は固定周波数のモニターを痛める*かも *しれません。

Q. 二つの標準的な解像度を記載してますね。 Xconfig の中では色々標準的な解像 度がありますが、時間調節の数値を調整する場合のポイントを教えてください。

A. 勿論教えましょう! 現在の Xconfig にある "標準的な" 640x480 を例題に取 り上げます。この場合、動作周波数が 25MHz 、フレーム長が 800 と 525 の時に 約 59.5Hz の画面再描画周波数が使えます。 悪く無いでしょ? しかし一般的に多 くの SVGA ボードの動作周波数は 28MHz を使えます。28MHz で 640x480 を使う場 合、以前に説明した手順に従えば、フレーム長は 812 と 505 に設定できます。こ こで再描画周波数は 68MHz まで引き上げられ、標準値よりかなり向上しました。

Q. ところでインターレースとノンインターレースについてはどうですか?

A. 固定ドットクロックでは、ノンインターレースのちらつきよりインターレース のちらつきの方が酷いので、インターレースは市場から消えつつあります。フリッ カーが増える代わりに、遅いドットクロックで高解像度を実現することができます。 DCF が十分速い場合には (例えば 90MHz とかそれ以上) インターレースでもちら つきは発生しませんが、現在のスピードではインターレースモニターは X に向い ていません。

Q. 今までの議論をまとめてもらえますか?

A. 要約して言えば :

  1. 任意の固定の動作周波数では、最高の解像度に高めれば再描画速度を下げな ければならず、したがってちらつきが増えるでしょう。
  2. 高解像度を希望しモニターがそれをサポートするときは、それに合うドット クロック、つまり DCF を供給する SVGA カードを手に入れて下さい。 ドットクロックは高いに越したことはありません。

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