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4. XF86Config ファイルに何を書いたら良いでしょう?

チップセットが構成を自動検出するでしょう。 このドライバでのチップセットの名称は "ati" です。 また、ドライバは "vgawonder", "mach8", "mach32" と "mach64" のようなチップ セットの名称でも認識できます。このバージョンのドライバではすべての名称は 同等です。将来のバージョンでそれぞれの名称は異なった意味を持つことを そのとき文書化するでしょう。

全てのアダプタで、次の内の一つのクロック(またはそれらの最初の部分)の 設定はアダプタが生成するドットクロックに依存したものになります。:

水晶発振子 (VGA Wonder V3 と V4 アダプタ のみ):

  Clocks  50.000  56.644   0.000  44.900  44.900  50.000   0.000  36.000
          25.000  28.322   0.000  22.450  22.450  25.000   0.000  18.000
          16.667  18.881   0.000  14.967  14.967  16.667   0.000  12.000
          12.500  14.161   0.000  11.225  11.225  12.500   0.000   9.000
ATI 18810 クロックジェネレータ:

  Clocks  30.240  32.000  37.500  39.000  42.954  48.771   0.000  36.000
          40.000  56.644  75.000  65.000  50.350  56.640   0.000  44.900
          15.120  16.000  18.750  19.500  21.477  24.386   0.000  18.000
          20.000  28.322  37.500  32.500  25.175  28.320   0.000  22.450
          10.080  10.667  12.500  13.000  14.318  16.257   0.000  12.000
          13.333  18.881  25.000  21.667  16.783  18.880   0.000  14.967
           7.560   8.000   9.375   9.750  10.739  12.193   0.000   9.000
          10.000  14.161  18.750  16.250  12.586  14.160   0.000  11.225
ATI 18811-0 と ATI 18812-0 クロックジェネレータ:

  Clocks  30.240  32.000 110.000  80.000  42.954  48.771  92.400  36.000
          39.910  44.900  75.000  65.000  50.350  56.640   0.000  44.900
          15.120  16.000  55.000  40.000  21.477  24.386  46.200  18.000
          19.955  22.450  37.500  32.500  25.175  28.320   0.000  22.450
          10.080  10.667  36.667  26.667  14.318  16.257  30.800  12.000
          13.303  14.967  25.000  21.667  16.783  18.880   0.000  14.967
           7.560   8.000  27.500  20.000  10.739  12.193  23.100   9.000
           9.978  11.225  18.750  16.250  12.588  14.160   0.000  11.225
ATI 18811-1 と ATI 18811-2 クロックジェネレータ:

  Clocks 135.000  32.000 110.000  80.000 100.000 126.000  92.400  36.000
          39.910  44.900  75.000  65.000  50.350  56.640   0.000  44.900
          67.500  16.000  55.000  40.000  50.000  63.000  46.200  18.000
          19.955  22.450  37.500  32.500  25.175  28.320   0.000  22.450
          45.000  10.667  36.667  26.667  33.333  42.000  30.800  12.000
          13.303  14.967  25.000  21.667  16.783  18.880   0.000  14.967
          33.750   8.000  27.500  20.000  25.000  31.500  23.100   9.000
           9.978  11.225  18.750  16.250  12.588  14.160   0.000  11.225
Mach32 と Mach64 を持っている人は最初の 32 個の周波数だけを指定してく ださい。

最も古い Mach64 アダプタは上記のクロックジェネレータの内の一つを使ってい ます。また、Mach64 アダプタはプログラマブルクロックジェネレータを使って いる可能性があります。 ブート時に、ビデオ BIOS の初期化は周波数の最初の設定値を組み込みます。 モードを設定する2つの周波数はこの最初の設定値で使わないように予約し てあります。予約した内の一つは BIOS モード設定で使用し、残りは特定の (MS-Windows, AutoCAD, X, 等) ドライバが使用します。 この方法で予約しているクロックの数値はアダプタで使う特定のクロック ジェネレータに依存します。

ドライバがアダプタのクロックジェネレータをサポートしていない場合、次の 設定値の中から適合するクロックを選んでください。この適合作業は XF86Config ファイルにクロックを設定してもしなくても発生します。

BIOS の設定 1:

  Clocks   0.000 110.000 126.000 135.000  50.350  56.640  63.000  72.000
           0.000  80.000  75.000  65.000  40.000  44.900  49.500  50.000
           0.000  55.000  63.000  67.500  25.180  28.320  31.500  36.000
           0.000  40.000  37.500  32.500  20.000  22.450  24.750  25.000
BIOS の設定 2:

  Clocks   0.000 110.000 126.000 135.000  25.180  28.320  31.500  36.000
           0.000  80.000  75.000  65.000  40.000  44.900  49.500  50.000
           0.000  55.000  63.000  67.500  12.590  14.160  15.750  18.000
           0.000  40.000  37.500  32.500  20.000  22.450  24.750  25.000
BIOS の設定 3:

  Clocks   0.000   0.000   0.000   0.000  25.180  28.320   0.000   0.000
           0.000   0.000   0.000   0.000   0.000   0.000   0.000   0.000
           0.000   0.000   0.000   0.000  12.590  14.160   0.000   0.000
           0.000   0.000   0.000   0.000   0.000   0.000   0.000   0.000
ドライバが上の3番目の設定と一致した場合は(ドライバが完全に動作するには) 機能的に *とても* 限定されます。 ATI アダプタ(とそのソックリさん全て)に搭載しているその他のクロックジェ ネレータは上記でゼロになっている部分がゼロでない値になる(又はその逆) でしょう。

このクロックの順番は非常に *重要* ですが、ドライバが的確になるように クロックの順序を変えるかもしれません。 Mach32 と Mach64 を所有している人はクロックの順番がアクセラレータサー バ用に使うクロックの順番とは異なることに注意してください。

ドライバがサポートしているプログラマブルクロックジェネレータを探知したら、 XF86Config のクロック設定を無視して X セッションで使用するモードを 組み込みます。

"X -probeonly" コマンドで探査したクロックはそのアダプタが上記のアダプタの うちのどれであるかを判定する助けになるでしょう。 サーバが一貫して知らないクロックジェネレータであると知らせてくる場合 は、標準エラー出力の内容を電子メールで送付してください。

モードは XFree86 の文書ディレクトリに入っている情報から引き出してきま しょう。 XF86Config の該当するスクリーン (screen) セクションのディスプレイ (display) サブセクションに "modes" 行を指定しない場合にドライバーは標 準値のモードを生成し、使用しようとします。 標準モードの調整用数値は事実上サーバが起動したモード(通常テキスト モード)の値から引き出してきます。


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