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8. XFree86 をコンパイルするには

XFree86 の完全版のソースだけは無料で公開されています。最新の XFree86 の 完全版は 3.2 です。

XFree86 をコンパイルするためには特別な手順書は必要ありません。 このバージョンの XFree86 は gcc-2.7.2 、Elf ライブラリの 5.2.18 と共用ライ ブラリの1.7.14 、ダイナミック・リンカ ld.so とでコンパイルしています。 サーバーは 486 プロセ ッサ用に最適化する為に、-m486 オプションを付けてコンパイルされていますが、 バイナリは 386 プロセッサで動作するでしょう。( -m486 を付けてコンパイルし たものは、-m386 を付けてコンパイルしたものより少々ファイルサイズが大きくな っていますが、性能の損失はありません。)

全ての機能拡張とクライアントは移植とテストが終わっています。標準では、サー バーは外部機能拡張 (PEX, XIE 等) 無しでコンパイルしていますが、これらの外 部機能拡張のライブラリは既に生成済みです。 外部機能拡張は実行時にローディングされます。詳細は XFree86 オンラインマニュアル を参照してください。 site.def を変更すれば、外部機能 拡張をコンパイルしてサーバーに組み込めます。若しくは、リンクキットがサーバ ーを変更できます。

配付物は大変大きいものですが、オンラインマニュアル、PEX や大きなクライアン トを消去する等してソースを注意深く整理すれば、XFree86 は 64MB のパーティシ ョン1つで、コンパイル出来ます。 Makefile を作成するには、単に ``make Makefiles'' を実行してください。ファイルが自動的に作成され、実行は終了しま す。ディスクを節約するならば、``make depend'' は実行する必要はないでしょう。 100MB の空きディスクがあれば、もっと容易に XFree86 をコンパイルできます。 サーバー全てをコンパイルするには、約 10MB の仮想メモリが必要でしょう。

XFree86 の aout 版を生成したり パッチがライブラリに重要な変更を行なう場合は、更新した jump_xxx が必要でし ょう。DLL tools パッケージに付属する手順でパッチが生成でき、XFree86 のパッ チを当てるのに必要でしょう。

例えば、Xaw3d のような外部 X 共有ライブラリも X ライブラリをコンパイルする ように、 X ライブラリを定義する JUMP_xxx で定義してコンパイル出来ます。詳 細な手順については、X ライブラリの定義例を、 /usr/X11R6/lib/X11/config/lnxLib.rules に提供しています。

Orest Zborowski (orestz@eskimo.com) 氏が開発した最新の方法で、全ての詳細 説明ファイルを書き、初めて XFree86 DLL ライブラリを作成してくれた Dirk Hohndel (hohndel@aib.com) 氏に感謝します。


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