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5. ハードウェアに応じた X の設定

XF86Config ファイルには、X サーバがどんなモニターやビデオカードや マウスを使用しているかを記述します。使用しているハードウェアを特定して サーバに伝える為にそのファイルを作る必要があります

XFree86 3.2 には新しくて使いやすいXF86Setupという設定ツールが導入 されました。これは root で実行しなければなりません。使用に際しての詳細 な部分に関しては、XF86Setup のドキュメントを参考にして下さい。

ハードウェアに関する情報が必要です。

XF86Config ファイルを作る方法としては XF86Setup を使用する事 をすすめます。xf86config というテキストベースのツールも XF86Setup が使 えない様な(数少ない)場合に備えてまだ用意されています。また、サンプルの ファイル例も /usr/X11R6/lib/X11/XF86Config.eg にインストール されていますので、それをベースに修正して使用する事も出来ます。

XF86Config ファイルの記述形式の詳細に関しては、XF86Config(5) のマニュアルを参照して下さい。

ハードウェアにダメージを与えないようにするために、今のサーバはユーザ のホームディレクトリ上の XF86Config はもう読まなくなっていて、 /etc/XF86Config, /usr/X11R6/lib/X11/XF86Config.hostname 又は /usr/X11R6/lib/X11/XF86Config のいずれかが必要となりました。

XF86Config ファイルの設定が一旦終ったら、xvidtune を使用して ビデオモードのチューニングを行う事が出来ます。

5.1 マウスの設定

シリアルマウスが動作しない場合は、kermit とか tip 等 を使用してマウスの繋がっているシリアルポートに接続して、マウスの動きで 文字が発生するかどうかを確認して下さい。

NetBSD では pms マウスドライバが PS/2 タイプのマウスをバスマウスとして 扱っています。PS/2 マウスを使用している場合には、XF86Config ファイル 中の mouse セクションのプロトコルとして、busmouse を指定して下さい。

このドライバでは普通のPS/2マウスだけがサポートされています。最新のPS/2 マウス(特に"3D"ローラー付のインテリマウスやマウスマン+等)は一度に3バイト 以上の通信が可能ですが、まだサポートされていません。

XFree86 での一般的なマウスの設定に関しては README.mouse を見て下さい。

5.2 その他の入力デバイス

XFree86 は XInput 機能拡張を使用して外部入力機器ドライバの ダイナミックローディングをサポートしました。現在では、これらの 機器がサポートされています:

特定の機器を使用するには、次の行の様に XF86ConfigModule セクションに機器に対応した .so ファイルの名称を追加して下さい。

load "module"
XF86ConfigXInput セクションも設定する必要があります。 設定手順の詳細に関しては XF86Config(5) のマニュアルを参照 してください。

xsetpointer(1) コマンドを使用すれば、X ポインタを操作する機器 を変更する事が出来ます。

ジョイスティックサポートに関しては、カーネル内にジョイスティックデバイス ドライバが含まれていなければなりません。NetBSD 1.2 では含まれています。 詳しくは joy(4) を見て下さい。

5.3 PEX と XIE 拡張機能の設定

PEX と XIE 拡張機能は外部モジュールでサポートされています。これらの拡張機能 を使いたいならば、XF86ConfigModule セクションに次の行を追加し て下さい。

   load    "pex5.so"
   load    "xie.so"


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