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8. XFree86 配布物の再構築

サーバリンクキットを使用すれば、Xサーバを再構築するのに最低限ディスク 容量で済みます。リンクキットの圧縮を解いて、xf86site.def の内容 を必要に応じて変更し、``./mkmf'' と入力してサーバをリンクし ます。詳細に関しては /usr/X11R6/lib/Server/README を見て下さ い。

See INSTALL for instructions on unbundling and building the source distribution.

コンパイルする前に xc/config/cf/xf86site.def を編集して 配布物の設定を行わなければなりません。ソースをコンパイルするには、 xc ディレクトリで ``make World'' と入力します。

8.1 コンソールドライバ

XFree86 3.3.2 では xf86site.def 中のオプション設定を使用して いるコンソールドライバの選択に使います。

xf86site.defXFree86ConsoleDefines を設定しない 場合は、pccons と pcvt のドライバがサポートされます。

8.2 pcvt_ioctl.h ファイル:

XFree86 では標準で PCVT コンソールドライバのサポートが含まれています。 しかし残念ながら、NetBSD は /usr/include/machinepcvt_ioctl.h をインストールしません。PCVT をサポートする XFree86 を作る場合には、次のように root でコマンドを実行してから make World を始めなければなりません。

cp /usr/src/sys/arch/i386/isa/pcvt/pcvt_ioctl.h /usr/include/machine

カーネルのソースを展開していない場合は、ftp.netbsd.org かそのミラー サイトからこのファイルを入手する事もできます。また PCVT を使用して いなければ、 xf86site.defXFree86ConsoleDefines から -DPCVT_SUPPORT を削除する事もできます。

ソースツリーを全て持っている場合は、/usr/src/sys/arch/i386/include にこのファイルをコピーしておけば、make includes を実行する度に 再インストールされる様になります。

NetBSD のこの問題は PR#1391 として記載されていますが、何も対処され ていません。

8.3 console.h と ioctl_pc.h ファイル:

codrv をサポートしたサーバを作りたいが、ioctl_pc.h/usr/include/machine にインストールされていない場合 は、 xc/programs/Xserver/hw/xfree86/etc にあるファイル をインストールしておきます。NetBSD-current を使用している場合 には /usr/src/sys/arch/i386/include にもインストール しておくと make includes する度に再インストールされます。

codrv コンソールドライバをインストールした場合、このファイルは ドライバに付属しているものを使用しなければなりません。

syscons の console.h ファイルは XFree86 からは提供していま せん。syscons に付属のものを使用して下さい。

8.4 NetBSD 1.0 以降での共有ライブラリサポート

XFree86 3.3.2 は標準で NetBSD の共有ライブラリサポートを使用して 作られています。NetBSD 0.9 で XFree86 3.3.2 を作ったり、共有ライブ ラリを使用したくない場合は、xf86site.def に次の行を加えます。

#define BuildBsdSharedLibs NO

8.5 他のアーキテクチャでの構築

XFree86 3.3.2 は NetBSD/sparc 上でもコンパイルされています。Sun用の サーバのパッチは Dennis Ferguson 氏と Matthew Green 氏が作っていて、 xc/programs/Xserver/hw/sun に置いてあります。xf86site.def にも多少の変更が必要となります。

この Sun 用サーバに関して問題が発生した場合は、xfree86 のメーリング リストよりも port-sparc@NetBSD.Org のメーリングリストか、直接 私 matthieu@laas.fr 宛に連絡下さい。

NetBSD プロジェクトではそれ自身のソースツリー上に、XFree86 のソース を元に幾つかの変更が行われたものを持っています。こちらのソースを使用 して再構築することもできます。NetBSD の xsrc ソースツリーは次のところ から入手可能です。 ftp://ftp.netbsd.org/pub/NetBSD/NetBSD-current/xsrc/


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