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2. VT-switch のホットキーの対処方法

VT-switch(仮想端末の切り替え)のホットキーに関しては、いくつかのバージョンの SVR4(Esix, Microport)は、2キー・シーケンス(Alt-Fn)を可能にする メカニズムを持っています。標準的な SVR4 のメカニズムは、Alt-SysReq-Fn です。X を走らせると、Alt-Fn シーケンスは、サーバが見るよりも先に ドライバが横取りしてしまい、X のアプリケーションでそれを使うことはできません。 そこで、X を走らせている時は、標準的な 3キー・シーケンスに戻ることになるで しょう。これへの対処の仕方は、次の通りです。

Microport

Microport のやり方は非常に単純です。2キー・モードは "Microport Mode"、 3キー・モードは "Compatible Mode" と呼ばれています。Microport Mode に は Alt-SysReq-m で、Compatible Mode には Alt-SysReq-c で 入れます。X のクライアントが Alt-Fn シーケンスにアクセスするのを 可能にするためには、X サーバを起動後、Alt-SysReq-c を入力するだけ でいいのです。

Esix

Esix にはモード切り替えをするキー・シーケンスはありません。それは、次の 2レベルで行ないます。

  1. どちらのモードをデフォルトにするかを決めるカーネルパラメータが あります。カーネルパラメータは、/etc/conf/pack.d/kd/space.c に おける kd_2keysw の初期化で、それを 1(デフォルト)にすると、2キー・モード になり、0 にすると、それが disable されます。

  2. モードは、各々の VT が ioctl() を発行することにより変更できます。 XFree86 ユーザの便宜を図るため、`2key' と呼ばれるプログラムが用意されて います。(ソースツリー上では xc/programs/Xserver/hw/xfree86/etc/ に、バイナリでは /usr/X11R6/lib/X11/etc/ にあります。) この プログラムをコンパイルしてインストールして下さい。これを使うためには、 XF86Config の Keyboard セクションに `VTInit "2key off"' の 1行を入れて、サーバ起動時にそのプログラムが自動的に実行されるように して下さい。これを実行すると、サーバの VT では 2キーによる切り替えが OFF となり、他の VT では ON のままになります。

詳細は、リリースノートに含まれる keyboard(7) manpage を参照して下さい (オンラインの manpage にはこの情報は含まれていません)。


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