XFS

Section: User Commands (1)
Updated: Release 6.3
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名前

xfs - X フォントサーバ  

書式

xfs [-config configuration_file] [-port tcp_port]  

説明

xfs は、X Window System のフォントサーバである。X Window System のディスプレイサーバにフォントを提供する。  

サーバの実行

このサーバは通常、 /etc/rc.local のようなブートファイルを使ってシステム管理者が起動する。 また、特定のフォント群のために個人用のサーバを実行してもよい。  

オプション

-config configuration_file
フォントサーバが使う設定ファイルを指定する。
-ls listen-socket
既に待ち状態ソケットとして準備されているファイルディスクリプタを指定する。 このオプションが意図しているのは、 追加の接続を処理するために自分自身の別のコピーを自動的に生成する時、 そのフォントサーバ自身が使うことだけである。
-port tcp_port
接続を待つ TCP ポート番号を指定する。デフォルトのポート番号は7100である。
 

シグナル

SIGTERM
フォントサーバを正常終了させる。
SIGUSR1
設定ファイルを再読み込みさせる。
SIGUSR2
もしキャッシュがあればフラッシュさせる。
SIGHUP
サーバをリセットし、全てのアクティブな接続を切り、設定ファイルを再読み込みさせる。
 

設定

設定言語は、キーワードのリストと値のペアからなる。 それぞれのキーワードの後に、'=' と必要な値が続く。

認識されるキーワードは以下の通りである。

catalogue (文字列のリスト)
要求するフォントパス要素名のリスト。 現在のところ、"catalogue" というキーワードの使用は間違いをたいへん引き起こしやすい。 現在の実装では、指定されたフォントの全てを含む ("all") という一つのカタログだけがサポートされている。
alternate-servers (文字列のリスト)
代理フォントサーバのリスト。
client-limit (cardinal)
このフォントサーバがサービスを拒絶するまでに受け入れるクライアントの数。 個々のフォントサーバの負荷を調節するのに便利である。
clone-self (boolean)
このフォントサーバがクライアント数制限に達した時、自身のクローンを作るかどうか。
default-point-size (cardinal)
サイズが指定されないフォントのデフォルトの(decipoint 単位での)ポイントサイズ。 デフォルトでは 120 である。
default-resolutions (解像度のリスト)
サーバがサポートするデフォルトの解像度。 この情報は、プレレンダリングのヒントとして使われたり、解像度を指定しないスケールフォントに代用されることがある。 resolution はカンマで区切られたインチ毎ピクセルの x軸と y軸の解像度である。 複数の resolution はカンマで区切られる。
error-file (文字列)
エラーファイルのファイル名。全てのワーニングとエラーがここに記録される。
port (cardinal)
サーバが接続を待っている TCP ポート。
use-syslog (boolean)
(サポートされているシステムにおいて)エラー出力に syslog(3)を使うかどうか。
deferglyphs (文字列)
グリフの遅延引き出しとキャッシュモードの指定。"none" は遅延グリフを使用しないこと、"all" は全てのフォントでの使用、"16" は 16 ビットフォントだけでの使用を意味する。
 

#
# フォントサーバ設定ファイルのサンプル
#

# 10 クライアントまでフォントサーバへの接続を許可する。
client-limit = 10

# フォントサーバが制限に達したら、新しいフォントサーバを起動する。
clone-self = on

# クライアントが使える代理フォントサーバ
alternate-servers = hansen:7101,hansen:7102

# フォントがどこにあるか。
# 最初に Speedo outlines、二番目に misc bitmaps
# 最後に 100dpi bitmaps
catalogue = /usr/X11R6/lib/X11/fonts/speedo,
        /usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc,
        /usr/X11R6/lib/X11/fonts/100dpi/

#  decipoint 単位での 12 point で。
default-point-size = 120

# 100 x 100 と 75 x 75
default-resolutions = 100,100,75,75
use-syslog = off

 

フォントサーバ名

TCP 接続を受けるフォントサーバの指定には、以下の書式のいずれかが使用できる。

    tcp/hostname:port
    tcp/hostname:port/cataloguelist

hostname はフォントサーバが動作しているマシンの名前(または10進表記でのアドレス)を指定する。 port はフォントサーバが接続を待っている10進表記での TCP ポートである。 cataloguelist はカタログ名のリストを指定する。 リストの区切り文字は '+' である。

例 : tcp/fs.x.org:7100, tcp/18.30.0.212:7101/all.

DECnet 接続を受けるフォントサーバの指定には、以下の書式のいずれかが使用できる。

    decnet/nodename::font$objname
    decnet/nodename::font$objname/cataloguelist

nodename はフォントサーバが動作しているマシンの名前(または10進表記でのアドレス)を指定する。 objname は通常の DECnet のオブジェクト名である(大文字・小文字は区別しない)。 cataloguelist はカタログ名のリストを指定する。リストの区切り文字は '+' である。

例: DECnet/SRVNOD::FONT$DEFAULT, decnet/44.70::font$special/symbols.  

関連項目

X(1), The X Font Service Protocol,
Font server implementation overview  

バグ

複数カタログがサポートされるべきである。  

著者

Dave Lemke, Network Computing Devices, Inc
Keith Packard, Massachusetts Institute of Technology


 

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Time: 15:56:47 GMT, February 12, 2001