XSET
Section: User Commands (1)
Updated: Release 6.3
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xjman/web INDEX
名前
xset - X ユーザ設定ユーティリティ
書式
xset
[-display display]
[-b] [b on/off] [b [volume [pitch [duration]]]
[[-]bc]
[-c] [c on/off] [c [volume]]
[[+-]dpms] [dpms standby [ suspend [ off]]] [dpms force
standby/suspend/off]
[[-+]fp[-+=] path[,path[,...]]] [fp default] [fp rehash]
[[-]led [integer]] [led on/off]
[m[ouse] [accel_mult[/accel_div] [threshold]]] [m[ouse]
default]
[p pixel color]
[[-]r [keycode]] [r on/off] [r rate delay [rate]]
[s [length [period]]] [s blank/noblank]
[s expose/noexpose] [s on/off] [s default] [s activate] [s reset]
[q]
説明
このプログラムはディスプレイの様々なユーザ設定オプションを設定するのに
用いられる。
オプション
- -display display
-
このオプションは使用するサーバを指定する。X(1) のオンラインマニュ
アルを参照すること。
- b
-
b オプションはベルの音量、音程、持続時間を制御する。
このオプションには 3 つまでの数値パラメータを指定するか、ハイフン(-)を
前に付けるか、'on/off' のフラグを指定できる。
パラメータが指定されない場合や 'on'
フラグが使用されるとシステムのデフォルト値が使用される。ハイフンまたは
'off' が指定されるとベルが切られる。
数値パラメータを1つだけ与えると、ベルの音量が設定される。この値は最大
値に対するパーセント値として指定する。
同様に、2番目の数値パラメータにはベルの音程をヘルツで指定し、3番目の数値
パラメータには持続時間をミリ秒で指定する。全てのハードウェアでベルの特性
を変更できるとは限らない点に注意すること。X サーバはユーザの指定にでき
るだけ近い設定を行う。
- bc
-
bc オプションは、可能であればサーバのバグ互換モードを制御する。
ハイフン(-)を前に付けるとこのモードは無効になり、そうでない場合には
このモードは有効となる。R4 よりも前のクライアントにはプロトコルのリク
エストで不正な値を渡すものがあったが、この場合に R4 よりも前のサーバは
正しくエラーを生成しなかった。このようなクライアントが R4 以降のサーバ
と接続して動作した場合には、異常終了するか、さもなければ正常な操作に失
敗する。バグ互換モードではこのようなバグを明示的に X サーバに再導入さ
れるので、このような多くのクライアントを使い続けることができる。ただし、
このモードは注意して使用するべきであり、新しいアプリケーションを開発す
るときはこのモードを無効にするべきである。このオプションを動作させるた
めには、サーバが MIT-SUNDRY-NONSTANDARD プロトコル機能拡張をサポートす
る必要がある。
- c
-
c オプションはキーのクリック音を制御する。
このオプションには、数値を指定するか(省略可能)、ハイフン(-)を前に付け
るか、または 'on/off' フラグを指定できる。
ハイフンまたは 'off' フラグを使用すると、キーのクリック音は無効になる。
0 から 100 の値を指定すると、最大値に対するパーセント値で表された
音量値として使われる。
X サーバはハードウェアがサポートしている最も近い値に音量を設定する。
- -dpms
-
-dpms オプションは DPMS(Energy Star, 省電力)機能を無効にする。
- +dpms
-
+dpms オプションは DPMS(Energy Star, 省電力)機能を有効にする。
- dpms flags...
-
dpms オプションを使うと DPMS (Energy Star, 省電力) パラメータを
設定できる。このオプションには 3 つの数値を指定するか、DPMS 状態 の後
に `force' フラグを指定することができる。`force' フラグを指定すると、
サーバを即座に指定した DPMS 状態に切り替わる。DPMS 状態は `standby',
`suspend', `off' のいずれかである。数値を与えた時は、3 つのモードをア
クティブにする前にとる非アクティブ期間が設定される。最初の値は
`standby' モード用で、2 番目の数値は `suspend' モード用、3 番目の数値
は `off' モード用である。これらの値を設定すると、暗黙的に DPMS 機能が
有効になる。0 を指定すると、それぞれのモードは無効になる。
- fp= path,...
-
fp= は path 引き数で与えたエントリをフォントパスに設定する。
エントリはクライアントではなくサーバが解釈する。通常はディレクトリ名
かフォントサーバ名を指定するが、その解釈はサーバ依存である。
- fp default
-
default 引き数を指定すると、フォントパスはサーバのデフォルト値に
リセットされる。
- fp rehash
-
rehash 引き数を指定すると、フォントパスを現在値にリセットし、現
在のフォントパスのフォントデータベースをサーバに再読み込みさせる。一般
にこのオプションを使用するのは、新しいフォントをフォントディレクトリに
追加したとき(mkfontdir でフォントデータベースを再作成した後)だけ
である。
-
-
-fp または fp-
-fp と fp- オプションは現在のフォントパスから要素を削除
する。この引き数の後には、カンマ区切りで要素リストを指定しなければな
らない。
- +fp または fp+
-
+fp と fp+ オプションは、現在のフォントパスの前または後
に要素を追加する(+fp の場合は前で、fp+ の場合は後)。この引き数の後には、
カンマ区切りで要素リストを指定しなければならない。
- led
-
led オプションはキーボードの LED を制御する。これは 1 つま
たは全ての LED の点灯と消灯を制御する。このオプションには、整数値を指
定するか(省略可能)、ハイフン(-)を前に付けるか、'on/off' フラグを指定
できる。パラメータを指定しなかった場合と 'on' フラグを指定した場合には
全ての LED は点灯する。
ハイフンを前に付けるか 'off' フラグを指定した場合には全ての LED
は消える。1 から 32 までの値を与えると、LED はハイフンが前に付けられて
いるかどうかに従って点灯したり消灯したりする。
制御可能な一般的な LED は ``Caps Lock'' の
LED である。``xset led 3'' を実行すると LED #3 が点灯する。``xset -led
3'' を指定するとこれが消灯される。ある LED の値はハードウェアが異なる
と別の LED を指すこともある。
- m
-
m オプションはマウスのパラメータを制御する。マウスのパラメータに
は `acceleration'(加速値)と`threshold'(しきい値)がある。acceleration
は整数か単純な分数で指定する。
マウスまたはこのマシンに接続している全てのポインタ、短時間に `threshold' ピクセル
数以上移動すると `acceleration' 倍速くなる。この方法により、マウスをゆっ
くり動かしたときは正確な調整に利用でき、かつ必要ならば手首のスナップで
画面上を速く移動させることができる。
m
オプション用の1つまたは両方のパラメータを省略することができるが、1つだ
け指定した場合には、acceleration 値と解釈される。パラメータを指定しな
かった場合や 'default' フラグを指定した場合には、システムのデフォルト
値がセットされる。
- p
-
p オプションはピクセルの色の数値を制御する。
パラメータは10進数値のカラーマップエントリ番号と色指定である。サーバに
よっては、BlackPixel と WhitePixel を変更することによってルートの背景
色を変更することができる。これらは 0 と 1 であることが多いが、必ずしも
そうである必要はない。また、サーバはこれらの色をプライベートカラーマッ
プとして割り当てようとするかもしれないが、この場合にはエラーが生成され
る。マップエントリは読み出し専用であってはならず、そうでない場合には
とエラーとなる。
- r
-
r オプションはオートリピートを制御する。
ハイフンを前に付けるか 'on' フラグを使用した場合、オートリピートが
有効になる。固有のキーコードをパラメータとして指定した場合、その
キーコードのオートリピートが有効または無効になる。サーバが
XFree86-Misc 拡張に対応している場合は 'rate' パラメータを指定できる。
このパラメータの後には数値を 1 つまたは 2 つ指定しなければならない。
最初の数値はオートリピートが始まるまでの待ち時間を指定し、2 番目の数値
はリピートの速さを指定する。
- s
-
s オプションはスクリーンセーバのパラメータを設定する。
このオプションには 2 つまでの数値パラメータ、'blank/noblank'
フラグ、'expose/noexpose' フラグ、'on/off' フラグ、'activate/reset'
フラグ、'default' フラグを指定することができる。
パラメータを指定しなかった場合と 'default' フラグを指定した場合、シス
テムはデフォルトのスクリーンセーバの設定を使用する。
'on/off' フラグは単にスクリーンセーバ機能のオンとオフを設定するだけ
である。
'activate' フラグを指定すると、スクリーンセーバが無効になっている場
合でも強制的にアクティブ状態となる。
'reset' フラグを指定すると、スクリーンセーバがアクティブ状態にある場
合でも強制的にアクティブ状態でなくなる。
'blank'フラグを指定すると背景パターンを表示するのではなく、ビデオ表示
を(ハードウェアで可能ならば)ブランク状態にするようになる。一方、'noblank'
をセットするとビデオをブランク状態にするのではなく、背景パターンを表示
するようになる。
'expose' フラグはウィンドウの露出を許す設定にする(サーバはウィンドウ
の内容を自由に破棄できる)。一方 'noexpose' フラグは、
サーバが露出イベントを生成せずにスクリーンを再生成できない場合には、
スクリーンセーバを無効に設定にする。
スクリーンセーバ機能に対する長さと間隔のパラメータは、サーバがスクリーンセーバ
をアクティブにするまでにどれだけの間非アクティブであるか、スクリーン
の焼き付きを防ぐためにどれくらいの期間で背景パターンを変更するかを決め
る。
引き数は秒単位で指定する。
数値パラメータを1つだけ与えた場合、これは長さパラメータとして扱われる。
- q
-
q オプションは現在の設定情報を表示する。
これらの設定はログアウトするとデフォルト値に戻る。
全ての X の実装でこれらのオプション全てが動作する保証は無い点に注意
すること。
関連項目
X(1), Xserver(1), xmodmap(1), xrdb(1), xsetroot(1)
著者
Bob Scheifler, MIT Laboratory for Computer Science
David Krikorian, MIT Project Athena (X11 version)
XFree86-Misc 拡張のサポートは David Dawes と Joe Moss が追加した。
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- 書式
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- 説明
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- オプション
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- 関連項目
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- 著者
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Time: 15:56:49 GMT, February 12, 2001