次のページ 前のページ 目次へ

5. XFree86 の Motif と組み合わせての利用

LynxOS x86 2.3.0 と 2.4.0 付属の Motif ライブラリは、XFree86 のライブラ リと組み合わせて使うこともできます。XFree86 と LynxOS の Motif をシス テムにインストールした後に、以下の手順の概略にしたがってください。

5.1 Motif のファイルのコピー

Motif のライブラリとユーティリティへのシンボリックリンクを /usr/X11R6 ディレクトリツリーに作らなければなりません。

      ln -s /usr/bin/X11/uil /usr/X11R6/bin
      ln -s /usr/lib/libUil.a /usr/X11R6/lib
      ln -s /usr/lib/libMrm.a /usr/X11R6/lib
      ln -s /usr/lib/libXm.a /usr/X11R6/lib
      ln -s /usr/lib/X11/uid /usr/X11R6/lib/X11
      ln -s /usr/include/Xm /usr/X11R6/include
      ln -s /usr/include/Mrm /usr/X11R6/include
      ln -s /usr/include/uil /usr/X11R6/include
  

Motif の imake 設定ファイルは LynxOS の X ウィンドウパッケージに含まれ ています。これを /usr/X11R6 ディレクトリツリーにコピーしなけ ればなりません。

      cp /usr/lib/X11/config/Motif.* /usr/X11R6/lib/X11/config
  

5.2 LynxOS x86 2.3.0 用の Motif ライブラリへのパッチ

XFree86 のライブラリは -mposix コンパイラオプションを使ってコンパイル されており、一方 LynxOS x86 2.3.0 付属の Motif のライブラリではこのオプショ ンを使っていません。この非互換性により、Motif の XmFileSelection ウィジェットは誤った(つまり POSIX)のディレク トリルーチンとリンクされてしまいます。この問題を回避するためには、ライ ブラリに以下のパッチを適用します:

      cp /usr/lib/libXm.a /usr/X11R6/lib
      ar x /usr/X11R6/lib/libXm.a Xmos.o
      ar x /lib/libc.a directory.s.o
      ld -r -o x.o Xmos.o directory.s.o
      mv x.o Xmos.o
      ar r /usr/X11R6/lib/libXm.a Xmos.o
  

このパッチは 2.3.0 以降のリビジョンの LynxOS では必要ありません。

5.3 X11R6 設定ファイルへのパッチ

/usr/X11R6/lib/X11/config/lynx.cf を編集し、HasMotif の定義

       #define HasMotif    NO
  
から
       #define HasMotif    YES
  
に変更します。

5.4 Motif 設定ファイルへのパッチ

LynxOS の Motif に付属の Motif.tmplファイルを XFree86 で動作 させるためには修正が必要です。UnsharedLibReferences への参照 全てについて、最初の引き数を

       UnsharedLibReferences(<Something>LIB, Arg2, Arg3)
  
から
       UnsharedLibReferences(<Something>, Arg2, Arg3)
  
に変更しなければなりません。

この変更は必ず、/usr/X11R6/lib/X11/config にコピーしたファイ ルに適用してください。


次のページ 前のページ 目次へ