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3. XF86Config のオプション

Mach64 X サーバ用のオプションがいくつか "Device" セクショ ンでサポートされています。デフォルトでは、Mach64 X サーバは BIOS から の情報で RAMDAC の 型を認識します。デフォルトの RAMDAC の型に対して上 書き指定を行う場合は(BIOS が間違った RAMDAC の報告をしない限りはお勧め しませんが)、XF86Config ファイルの "Ramdac" の項目に RAMDAC の型を指定 することができます。RAMDAC と同様にクロックについても、BIOS から読み出 したクロックチップに基づいてプログラムが行われます。デフォルトのクロッ クチップの型を上書き指定したい場合は(BIOS が間違ったクロックチップの報 告をしない限りお勧めしませんが)、XF86Config ファイルの "ClockChip" の 項目にクロックチップの型を指定することができます。しかし、予めプログラ ムされているクロックを使いたい場合は、 "no_program_clocks" オプションを 指定してクロックをプログラムすることを止めることもできます。この場合、Mach64 X サーバは BIOS から Clocks の値を読み込みます。"no_bios_clocks" オプ ションが指定されない限り、通常は XF86Config ファイルの "Clocks" 行は 無視されます。新しい Mach64 カード(CT, ET, VT, GT, 3D Rage II, 3D Rage II+DVD, Rage Pro)においては、"Ramdac", "ClockChip", "Clocks" 行は無意 味であり、XF86Config ファイルに記述すべきで無いことに注意してください。

Option "sw_cursor"

ハードウェアカーソルではなく、ソフトウェアカーソルを使えるようにします。

Option "hw_cursor"

このオプションはハードウェアカーソルを有効にします。ハードウェアカーソ ルがデフォルトで使用されるので、"sw_cursor" オプションが指定されている 場合以外にはこのオプションは必要がないはずです。

Option "composite"

このオプションはコンポジット同期が必要なモニタに対し、コンポジット同期 出力の設定を行います。

Option "dac_8_bit"

このオプションは RGB 値ごとに 8 ビットを使うようにします。Chrontel 8398 RAMDAC ではこのオプションが動作しないことに注意してください。 Chrontel 8398 RAMDAC を使っているカードを除くと、全ての Mach64 カード に対して RGB 値ごとに 8 ビット使うのがデフォルトなので、このオプション は必要ではありません。

Option "dac_6_bit"

このオプションは RGB 値ごとに 6 ビットを使うようにします。

Option "override_bios"

このオプションは、ビデオボードの BIOS が不正と考えるビデオモードを指 定できるようにします。一部の BIOS では最大解像度やドットクロックの制限 が間違っていることがあるのです。ただし、このオプションを使うときには特 別に注意してください。カードやモニタを痛めるようなビデオモードを指定す ることができるからです。

Option "no_block_write"

このオプションはブロック書き込みモードを無効にします。ブロック書き込み モードは特定の VRAM カードでしか動作しません。このオプションは DRAM ベー スのカードでは無効です。xmag で取り込んだ画面にノイズが表示された場合に は、ブロック書き込みモードを無効にすべきなのに有効にしているといった問 題が考えられます。この "ノイズ" は通常、ウィンドウやメニュー のビットがスクリーン上で繰り返されるように現われます。

Option "block_write"

このオプションはブロック書き込みモードを有効にします。ブロック書き込み モードは特定の VRAM のカードでのみ動作し、このオプションは DRAM ベース のカードでは無効です。自動検出によって決められるデフォルト値を上書きし たい場合には、このオプションを使うことができます。この指定を行うと、画 面に「ノイズ」が現われることがあります。

Option "power_saver"

このオプションを指定すると、スクリーンセーバを有効にする時画面を暗くす る代わりに、サーバは特定の「環境」モニタの省電力機能を使うことができま す。このオプションは未だ実験中です。

Option "no_program_clocks"

このオプションを使うと、クロックプログラミングを無効にできます。このオ プションが指定されないと、通常 Mach64 サーバはクロックチップの型に基づ いてクロックをプログラムします。このオプションを指定すると、ク ロックをBIOS から読み出すか、("no_bios_clocks" の設定時に) Clocks 行の 値を設定します。

Option "no_bios_clocks"

このオプションを指定すると、ビデオカードの BIOS から読み出したクロック を上書きし、XF86Config ファイルの Clocks 行で指定したクロック値を使い ます。"no_program_clocks" オプション(前述)を指定しない限り、Mach64 サー バは通常、 BIOS のクロック値と Clocks 行で指定されたクロック値を無視し ます。

Option "no_font_cache"

このオプションはフォントキャッシュを無効にします。デフォルトでは、水平 解像度が 1024 ピクセル以上、かつ表示に使わないビデオメモリが十分にあっ てキャッシュを保持できる場合に有効になります。

Option "no_pixmap_cache"

このオプションはピクスマップキャッシュを無効にします。デフォルトでは水 平解像度が 1024 ピクセルか以上、かつ表示に使わないビデオメモリが十分に あってキャッシュを保持できる場合に有効になります。

Option "fifo_conservative"

このオプションは、表示 FIFO 値を安全側の値にします。表示に雪のようなノ イズや縦縞が現われる場合には、このオプションを追加し、問題が解決するか どうかを確認してください。

MemBase baseaddress

この設定はビデオメモリのアパーチャのアドレス指定です。デフォルトでは、 アパーチャのアドレスは自動的に行われるので、このオプションを使う必要は 特にありません。Mach64 X サーバが Segmentation Fault で止まる場合は、アパー チャのアドレスが正しく決められていないかもしれません。この問題を解決す るために、アパーチャのアドレスを他の場所に変えてみましょう。

ClockChip "type"

この項目ではクロックチップの型を指定します。 type として有効な値は以下のものです:

Ramdac "type"

この項目では RAMDAC の型を指定します。 type として有効な値は以下のものです:

DacSpeed "MHz"

この項目を使うと、最大ドットクロックのデフォルト値を上書きすることがで きます。このオプションは、この上なく慎重に使ってください。MHz 値に大きすぎる値を指定すると、カードを壊してしまうことがあります。


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