XF86Setup
の使用法XF86Setup は最初に導入されている一定のファイルを確認しますので ルートになって実行しましょう。問題が発生したら、メッセージを 表示して終了します。問題を修正 (例えば、無いファイルを導入 する等) してもう一度実行しましょう。
XF86Setup は国際化されました。日本人で LANG 環境変数を ja, japan, japanese, 等に設定すると XF86Setup の画面が日本語 を表示します。しかし、日本語化した Tcl/Tk と共に構築した XF86Setup が必要です。XF86Setup/tests ディレクトリに自分用 のディレクトリを作成すれば、その他の言語の追加は可能です。 XF86Setup/texts/generic ディレクトリをご覧ください。
XF86Config ファイルがすでにある場合は、様々な設定項目の標準値を 設定するのに、そこにある項目を標準値に使っても構わないか聞かれま す。 もし (多少なりとも) 既に動作している構成が入手できるならそれから 始めましょう。
カーネル内部にマウスドライバが内蔵されている OS (例えば、SCO 又は SVR4) が動作している場合は、そのドライバを使用してもよいか確認 してください。
一旦 (あるかもしれない) 疑問が解消したら、グラフィックモードに切り 替える準備ができた事を示すメッセージが表示されると思います。 黙ってエンターキーを押しましょう。ちょっとしてからグラフィック 画面に Welcome to XFree86 Setup が表示されない場合は、何かが 多分だんまり状態になったので、Ctrl キーと Alt キーと Backspace キーを同時に押してテキストモードに戻って、XF86Setup の代わりに xf86config を使う必要があります。
一旦、VGA16 のサーバが起動して、プログラムのローディング が完了すれば、画面の上に 6 つのボタンと下に 3 つのボタンが 表示されます。 構成情報の内、一般的な分類に対応するボタンが上にあります。 実行する順番は問いません。以降でそれぞれの項目の詳細について 説明します。 下のボタンはそれぞれ Abort, Done, と Help というものが表示されます。
Abort は名前どおりの意味 (中止) です。設定した全ての 変更を格納しないで終了します。(中止出来ない) 1 つありそうな 例外はマウスのデバイスドライバへのリンクです。行った変更を すぐに設定したいときは Apply を選択してください。
色々な分類の構成情報の設定が終了したときは Done を 選択してください。
現行の設定画面に関するオンラインヘルプが欲しいときは Help を押してください。
他の部分の設定がもっと簡単になるので、マウスの設定から始めま しょう。
マウスの設定画面は、マウスを正しく動作させるために使用します。 まだマウスが動作していない場合でも、マウスの設定を容易にす るため、マウスの全機能に対応するキーが割り当てられています。
3 ボタンの白いマウスの模式図を画面に表示します。 マウスを動かすと、画面にマウスカーソルの座標値が表示され、 マウスのボタンを押すと対応する模式図のボタンが黒く色が変わ ります。 この様にならない場合は、マウスは正しく設定出来ていません。
画面の上に並んでいるいくつかのボタンの列は該当する色々な使用 可能なプロトコルに対応しています。他の設定を行うためのボタンや スライダもいくつかありますし、マウスの模式図、および 設定変更を反映させるためのボタンもあります。 使用可能なデバイスの一覧の中からデバイスを設定するエントリ ボックスもあります。
まず最初にマウスを移動させて、マウスカーソルが正しく移動 することを確認してください。うまく動いたら、ボタンがちゃん と動作するかテストしてみましょう。思ったように動作したら、 次は他の設定項目に行きましょう。
マウスカーソルが全く移動出来ない場合、マウスデバイスドライバか マウスのプロトコルのどちらか (若くは両方) を修正する必要が あります。 `n' に続いてタブキーを押すと次に使用可能なデバイス ドライバの一覧が表示されますので異なったプロトコルを選択して ください。'p' を押せば次に使用可能なプロトコルの一覧が表示さ れます。(お手元の OS で使用できないプロトコルは灰色になってい ます) デバイスドライバやプロトコルを変更した後は `a' を押せば変更が 反映されますのでもう一度試してみましょう。マウスからの応答が 返ってくるまでこの操作を繰り返しましょう。
マウスカーソルかボタンが確認用の模式図では動作するのに、実際に マウスを移動させた時ちゃんとマウスカーソルが移動しない場合は、 多分悪いプロトコルを選択しているのです。異なるプロトコルを試し てみましょう。
最近の殆どのマウスは Microsoft プロトコルを使っていて、 次に殆どのマウスは MouseSystems プロトコルを使っていま す。いくつかのマウスは両方もっています。 この様な 二重プロトコル ( dual-protocol ) のマウ スは様々な方法で 2 つのプロトコルを切り替えます。 マウス本体に切替えスイッチがついているものもあります。 いくつかのマウスの場合は、マウスとの接続を始めた時に一定の信号を マウスに送信して切り替えます。その信号は `ClearDTR' と `ClearRTS' の様々な組み合わせで制御しています。 その他のマウスではマウスとの接続時 (マウスドライバが最初に 通信しようとします) にボタンが押されているか調査するものも あります。使用したいマウスがこの種のものならば適切なボタン を押さえながら選択時に (`a' を押して) 適用してください。
マウスのカーソルが正しく移動したら、 3 つのボタンが適切に働く かテストしてください。 2 ボタンマウスの場合は `Emulate3Buttons' を選択して 2 ボタンマウスに無い真ん中のボタンの代わりに 2 つの ボタンを同時に押してください。全てのボタンが動作しない場合は 、`ChordMiddle' の設定を変更してみるかマウスが使っている プロトコルとそっくりの似ているプロトコルの設定をしてみましょう。
現在の設定が正しくない場合、キーボードの型名とキー配列を選択 する (適用 (apply) を押す) 必要があります。 キーボードの模式図表示が選択したキーボードのものに入れ替わります。
アメリカ以外のキーボードの場合、一覧の選択肢 (現在の選択肢は
nodeadkeys
の 1 つしかありません) から設定したいものを
選んでください。
また、オプションの中から正しいものを選ぶことも出来ます。
一覧からビデオカードを選んでください。
ビデオカードに付属する README ファイルがあれば `Read README file' のボタンを押せば (ただし灰色になっていなければ) 読むことができます。
ビデオカードが一覧になければ、または README ファイルの中に ビデオカードに関して特別な設定が必要であると書かれている場合 、`Detailed Setup' のボタンを押して必要な設定が選択されている ことを確認してください。もしそうでなかったら、ビデオカードの 設定は終了です。
`Detailed Setup'の使用法: 先ず最初にビデオカードに対応したサーバを選択します。 それから選択したサーバに対応する README ファイルを `Read README file' ボタンを押して読んでください。(README ファイルが無い場合は何も することはありません。)
続いて、README ファイルに指示されている場合は、チップセットと Ramdac を指定します。 殆どの場合、自動的に探知 (検出) されるのでこれらを選択する必要は ありません。
クロックチップは通常検出できませんので(ただし他のチップに組み 込まれている場合を除きます)、一般的には指定しておく必要があり ます。
必要なオプションは一通り選択しておきましょう( README に従ってく ださい)。
また、Ramdac の最高周波数を設定出来ます。 いくつかの Ramdac は様々な周波数を使うことが出来ます。 サーバは最高速度を探知出来ないので、指定しなかった場合は 指定した Ramdac の最低速度を使用します。
さらに、サーバが通常メモリ容量を探知出来るにもかかわらず、 ビデオカードに搭載しているメモリの容量もまた指定出来ます。
使用したい深度(depth) をピックしてください。 これはどれくらいの色数を表示したいかという事を表します。 そして興味のある使用するかもしれない全てのモードを選択して ください。
お手元の機材は選択した全ての深度とモードの組合せをサポート している可能性は無いでしょう。 サポートしていない組合せはサーバによって開始時に自動的に 捨てられます。モードを複数選択している場合に、使用可能な モードのうち最大のモードを仮想スクリーンにします。
モニターがサポートする水平と垂直の同期周波数帯域を画面の上の 対応する入力領域に入力してください。 一定の周波数か周波数の範囲を (ハイフンで区切って) 指定できます。 いくつかの異なる周波数または範囲をサポートするときには、 並べてカンマで区切ってください。
モニターのマニュアルに同期周波数に関する情報が見つけられない 場合は、一般的なモニターの特性値の一覧から一つ選択してくださ い。それぞれの周波数に控え目の数値をサーバが使用するので、 もっと良い性能が欲しいならば、モニターのマニュアルから正しい 数値を入力してください。
多分、ここは読み飛ばしてもいいかも。
上記を全部終了したら、`Done' ボタンを押して `Okay' ボタンが 出たら押してください。テキストモードに戻るでしょう。
設定した全ての条件でビデオカードに対応したサーバの起動を試み ます。 いくつかの理由でサーバが起動出来ない場合は、選択している 合っていない設定を調べ構成定義画面に戻ってもう一度試して ください。
残念ながら、サーバが起動したけれども画面が読みにくい 場合は、(テンキーの+を使って) Ctrl-Alt-+ を押して 異なるビデオモードに切り替えてください。
入力領域と 3 つのボタンが画面に表示されます。
最初のボタンはビデオモードを調整する xvidtune を起動します。 xvidtune を使うときに覚えておくべき重要な事は xvidtune の実行中は Ctrl-Alt-+ でビデオモードを切り替えることが出来 ない事です。`Next' と `Prev' ボタンを使ってモードを切り替えてください。 よって、マウスをこれらのボタンを押しているときに移動しない ように注意してください。偶然に、モニターに見やすい画面を 表示しないようなビデオモードに切り替えたときは、もう一度 マウスボタンを押すと次のモード (うまくいけば見やすい モード) に移動することが出来ます。
2 番目のボタンで入力領域に設定情報を書き込むファイル名を入力 することができます。 設定情報を格納したというメッセージが表示されたら作業の終了の 合図です。`Okay' ボタンを押したらおしまいです。
そして 3 番目のボタンは設定情報を格納しないでプログラムを 終了します。
テキストモードに戻ったら `Configuration complete.' という メッセージを表示します。さて、使える構成情報を手にし, X サーバを思い通りの方法 (`startx' コマンドとか `xdm' 経由 ) で起動出来ます。