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7. XFree86 プロジェクト社

XFree86 プロジェクト社は二つの大きな目標を成し遂げる為に、結成しました。:

  1. X ウィンドウシステムの設計、開発と提供に責任を持つ X コンソーシアムの中で、 XFree86 の代表として行動できる手段を供給すること
  2. XFree86 の開発を推進する人材と、主として新しい表示装置と基礎的な 電算処理設備を入手するための、いくらかの基本となる基金を集め、提供すること
一つ目の目標が第一の動機でした。私たちは、緩やかに組織化されたフリーソフト プロジェクトが X コンソーシアムの中で発言権を持てるような抜け道はないもの かと、何カ月も断続的に X コンソーシアムと協議を重ねてきました。 コンソーシアムの内規では、緩やかに組織化されたフリーソフトプロジェクトの ような組織は認められませんでした。 必要な資金についての最初の調査を行なった後、私たちは X コンソーシアムの 内規に定められた資格用件を満たすために、法人の形態を取ることに決定しました。

法人化したことによって X11R6 のベータテストに参加可能となり、XFree86 の 相当部分を X11R6 と X11R6.1 のコアリリースに提供できました。 最初に X11R6 のコアリリースに提供した XFree86 のバージョンは 3.0 です。 現在の X11R6.3 に提供した XFree86 はバージョン 3.2 です。
[ 訳注:X11R6.3 のパッチ版の XFree86 はバージョン 3.2 です。3.3 では ありません。X11R6.3 内部ではバージョン 3.2 で、公開したバージョンが 3.3 だと いうことです。]

法人組織としたことによるもう一つの利点は、XFree86 プロジェクト社が、私たち の仕事の為に、外部からの資金援助を獲得した事にあります。これによって、 願わくばもっと積極的に新しいビデオ関連の機材を導入できるようになり、 よりよい製品をよりはやくリリースできるようになるかと思います。自分から動いて 必要なものを手に入れ、そしてそれを実際の開発作業にたずさわる人々に提供する ことが可能となるからです。

現在の XFree86 プロジェクト社の取締役会と幹事会は以下の通りです:

取締役会への連絡は <BOD@XFree86.org> まで電子メールを送って ください。

弊社の内規は、XFree86 が現在も、そして将来もずっと、フリーソフトウェア プロジェクトであり続けることを保証するような形で起草されています。 コアチームのメンバー又は、その他の XFree86 関係者の誰にとっても、個人的な 金銭的利益が無いように配慮しました。 全ての会社の資産は会社の為に残し、会社の解散の時には、全ての資産を X コンソーシアムに委譲する予定です。このような形式をとることで、弊社が これまでの活動を単に形式化したものとなることを希望しています。従来の活動と まったくちがったものになるつもりはありません。

1997 年 3 月に XFree86 プロジェクトはソースおよびバイナリのアクセスと 公開方針を変更しました。新しい方針は主に次の通りです。:

ここに、XFree86 プロジェクト社のスポンサーとなり、金銭の提供または機材 と資源の提供をしてくださった組織と個人の一覧を示します。 XFree86 プロジェクト社は彼らに大変感謝し、インターネット社会全体の改善 のために高品質なフリーソフトウェアを継続して提供することで、彼らの期待 に沿えることを願っております。

SuSE は Atlanta Linux EnthusiastsVA Linux Systems とともに、 1999 年 10 月 9 日から 10 月 15 日まで Atlanta Linux Showcase の一部として行われた 第1回の XFree86 hothouse の後援と準備を行ってくださいました。 この週は、XFree86 プロジェクトの歴史の中で最も進捗があった週です。 我々は既に 2000 年に第2回を計画しています。

UUNET Communications Services, Inc は、特別に名前を挙げたいと思います。 この会社は積極的に、いち早く1994 年の X コンソーシアムの年会費全てを 寄付してくれました。この一回の資金提供により、X11R6 に XFree86 を 組み入れる事が確実に可能となったのです。

また、当然特別に名前を挙げるべきはハイデルベルクで開催された第1回ドイツ Linux 会議 (1st German Linux Congress) の開催者と参加者の皆さんです。 多くの資金を XFree86 プロジェクトに会議の収入から提供していただきました。

XFree86 プロジェクト社は基金と機材、又はどちらかの追加寄贈を歓迎致します。 このような寄贈は、所得税の控除対象となる*はず*です (がまだ確定はして いません)。私たちの弁護士が書類作業を終え次第、この点ははっきりするでしょう。 詳細は XFree86 プロジェクト社、 <BOD@XFree86.org> まで。


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