次のページ 前のページ 目次へ

3. XF86_SVGA サーバ

XF86_SVGA の ViRGE ドライバは、Trio3D と Savage 系を含めた現在の S3 ViRGE 系のチップセットを全てサポートしています。 このドライバは XAA アクセラレーションアーキテクチャを使ってアクセラレー ションを行っており、色の深さは 8, 15, 16, 24, 32 bpp を利用できます。 このドライバのテストを行ったのは、2MB, 4MB の ViRGE カードのいくつか、 4MB の ViRGE/DX カード と ViRGE/VX カード、4MB の Trio3D カードです。 解像度は 1600x1200 まで使用できます。このドライバは初期リリースなので、 全て期待通りに動作するとは限りません。Trio3D のサポートは初めてのリリー スであり、テストも十分でない点に注意してください。何か問題があれば、 XFree86@Xfree86.org までお知らせください。連絡の際には適切なバグレポート用紙を使ってくださ い。

3.1 機能

3.2 Savage 系チップのサポートにおける既知の制限 (s3_savage ドライバ)

Savage3D と Savage4 向けの Savage 系チップ用ドライバは、XFree86-3.3.5 のリリースの直前に S3 が XFree86 に寄付しました。このドライバは XFree86 の設計の原則と目的に違反している部分がいくつかありますが、需要 が非常に大きいので、XFree86-3.3.5 に含めることに決めました。 3.3.6 ではいくらか書き直しが行われ、非 BIOS モードのために昔に戻したコー ドが入っています。

3.3 s3_virge ドライバの既知の制限

3.4 設定

ViRGE SVGA ドライバは XF86Config のオプションの多くをサポートしていま す。このオプションを使って、PCI の動作をチューンしたり、性能を向上させ ることができます。

メモリ用のオプション:

アクセラレーションとグラフィックエンジン用のオプション:

PCI 用オプション:

カーソル用のオプション:

色の深さに関するオプションと制限事項:

3.5 LCD 用設定のヒント (S3 ViRGE/MX)

LCD がアクティブならば、CRT 出力は常に 1024x768 (または、LCD の「物理 的」サイズ)で行われます。画面の小さいモードの場合は、デバイスのセクショ ンでオプション "lcd_center" を指定しない限り、LCD に収まるようにズーム 表示が行われます。

この物理サイズ(例: 1024x768)のモードに対応するピクセルクロック値につい ては、以下のことが成り立ちます。

LCD がアクティブで「ない」場合には、通常のモード行とピクセルクロック値 が VGA 出力に使われます。

Fn-F5 等を使って出力ソースを切替えると、X サーバはピクセルクロックを知 らされず、ピクセルクロックや他の設定はおかしくなります。したがって、出 力ソースを切替えた「後」にモードを切替えなければなりません。そうすれば、 X サーバはどの出力がアクティブかをチェックし、適切なクロック値等を選択 します。よって、出力を切替えるためのお勧めのキーシーケンスは次のように なります:

Fn-F5 Ctrl-Alt-Plus Ctrl-Alt-Minus

これで全てうまくいくはずです。

東芝のノートPC のキーボードでは、まず Ctrl-Alt を押した状態にしておき、 Plus/Minus を押す前にさらに `Fn' を押します。これにより、モード切替え のたびにいちいちキーボードの数値部分を有効または無効にすることが避けら れます。


次のページ 前のページ 目次へ