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3. SVR4.0.4 と SVR4.2 上での SVR3 のバイナリの実行

SVR4.0.4 は SVR3 のバイナリ実行のための iBCS-2 に従った `Advanced Compatibility Package' を追加しました。このツールは SVR4.2 にも存在 します。XFree86 は、SVR3 のクライアントからのローカル接続を受け入れるために、 これを利用します。XFree86 のバイナリはこれらのツールを使うように作られていま す。もしまだであれば、`Advanced Compatibility Package' をインストールする必要 があります。

SVR4.0.4 がすべての SCO バイナリと、ことによると ISC SVR3 のバイナリの多くも 実行できる訳ではないことがわかっています。これは、XFree86 が悪いからではなく、 SVR4 自身によるものです。その 1例としては、多くの SVR3 のプログラムが UFS ファイルシステムのことを知っておらず、そのために定義されているシステムコール を使うのではなく、ディレクトリをファイルとして読もうとすることがあります。 これは明らかに失敗します。USL の SVR4.0.4 のリリースノート(ベンダから手に 入れることができます)には、コンパチビリティを向上させるための沢山の示唆が あります。

いくつかの SCO バイナリに関しては、幸運にもそのまま使えるようです。何も変更 は要りません。xterm のウィンドウ上でプログラムを実行するだけでいいのです。

ISC ユーザは、バイナリを実行する前に、バイナリエディタを必要とするでしょう。 ISC は、どういう訳か、ローカル接続のためのパイプを /tmp/.X11-unix/Xn に置きます。不運なことに、ここは X コンソーシアムの X サーバが、ローカル接続 のためにいつも使われる Unix ドメインソケットを置く場所でもあるのです。 XFree86のサーバは、ISC のクライアントへのローカル接続のために、 /dev/X/ISCCONN/Xnを使うように変更されました。従って、バイナリ エディタで、クライアントプログラムを編集しなければいけません。 /tmp/.X11-unixをサーチして、それを /dev/X/ISCCONNに変更して 下さい。そうすれば、後はベース OS のコンパチビリティについて心配するだけで 済みます。


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