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4. 生成情報の設定

この節では新しいドライバの設定に必要な周辺の構成変更と生成手順に ついて説明します。この手順はソースから生成するかリンクキットから 生成するかにかかわらず同様で、ただファイルの配置が異なっているだけ のことです。以下に必要な構成変更について説明します:

  1. ドライバのためのサブディレクトリ名とデータ構造を決定して下さい。 現在のドライバー体系では、単一のドライバ内に関連する複数の チップセットのためのドライバを実装することが可能であるため (実際にはそうすることが奨励されています) 通常チップセット のバージョンよりベンダー名を使用するほうが良いでしょう。 たしかに古い XFree86 のドライバはこの規定に従っていませんが、 そのことはこれから開発するドライバーが規定に従わなくて良いと いう理由にはなりません。それらの古いコードのほとんどは、 ドライバのインターフェースが現在のように柔軟かつ拡張可能に なる前に開発されたものです。 この文書では SuperDuper Chips というベンダーのチップを 例に取り挙げます。以降、ドライバの名称に `sdc' を用います。
  2. サポート対象をカラーサーバ、モノクロサーバ、または両方、 のどれにするか決めてください。この文書では、カラーと モノクロ両方のサーバをサポートするものと仮定しています。 カラーサーバだけをサポートする場合、モノクロサーバを実現 するための段階は無視してかまいません。モノクロサーバだけ をサポートする場合は、カラーサーバのために記述されている 段階をモノクロサーバのために実行し、モノクロサーバのため の段階は無視してください。 既存のドライバはほとんどがカラーのみか、または両方の サーバをサポートしています。``generic'' ドライバは (現時点で) モノクロサーバのみをサポートする唯一の ドライバーです。
  3. ドライバのディレクトリを作成してください:
  4. ドライバを生成する為の Imakefile パラメタを設定しましょう:
  5. さて新しいディレクトリに雛型のファイルをコピーしましょう:
  6. たった今コピーした各々のファイルを編集して `stub' を `sdc' に、 `STUB' を `SDC' にすべて置き換えてください。
必要な準備作業は以上です。これで実際のドライバを作成する作業ができます。


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