XFree86 には、表意文字(漢字など)に属さない文字のグリフがたくさん入っ ている Unicode エンコードのフォントが 2 つ新しく追加されました。 これらのフォントをメインのフォントとして使うことはできますが、指定された グリフが現在のフォントで使えないときは、アプリケーションはこれらの Unicode フォントをフォールバックとして使うかもしれません。
XLFD が
-misc-fixed-medium-r-semicondensed--13-120-75-75-c-60-iso10646-1
であるフォントファイル
/usr/X11/lib/X11/fonts/misc/6x13.pcf.gz
は、標準の `fixed' フォントの Unicode エンコーディング版であり、
これにラテン文字、ギリシャ文字、グレゴリオ文字、アメリカ文字、
IPA 文字、その他のスクリプト、たくさんの科学技術記号のサポートを
加えたものです。このフォントは 2800 個以上の文字を含み、
ISO 8859 のパート 1-5, 7-10, 13-15 や
IBM と Microsoft の全ヨーロッパ向けのコードページ、
KOI8, WGL4, その他の多くの文字集合のレパートリーを網羅しています。
このフォントは標準の 8 ビットの fixed
フォントと互換であり、
したがって DEC 罫線の 0x00 から 0x1F までのグリフ(これは
Unicode や ISO 10646-1 には含まれません)も持っています。
このフォントの ISO 8859-1 版はまだ
/usr/X11/lib/X11/fonts/misc/6x13-ISO8859-1.pcf.gz
ファイルにあり、
XLFD
-misc-fixed-medium-r-semicondensed--13-120-75-75-c-60-iso8859-1
で使えます。標準エイリアス `fixed
' と `6x13
' はまだ
このフォントの ISO 8859-1 版を指しています。
ClearlyU フォントセットには 12pt, 100dpi のプロポーショナルフォント が入っており、Unicode テキストに必要なグリフがたくさん入っています。 合計すると 4000 個以上のグリフが入っています。
主な ClearlyU フォントが持つ XLFD 名は
-mutt-ClearlyU-medium-r-normal--17-120-100-100-p-101-iso10646-1
で、これはフォントファイル
/usr/X11/lib/X11/fonts/misc/cu12.pcf.gz
に入っています。その他の ClearlyU としては
-mutt-ClearlyU Alternate Glyphs-medium-r-normal--17-120-100-100-p-91-iso10646-1
-mutt-ClearlyU Arabic Extra-medium-r-normal--17-120-100-100-p-103-fontspecific-0
-mutt-ClearlyU Ligature-medium-r-normal--17-120-100-100-p-141-fontspecific-0
-mutt-ClearlyU PUA-medium-r-normal--17-120-100-100-p-111-iso10646-1
があります。
XFree86 には Type 1 フォントの ``Lucidux'' ファミリーが入って います。このファミリーは ``Lucidux Serif'', ``Lucidux Sans'', ``Lucidux Mono'' からなります。``Lucidux Serif'' の XLFD 名は
-b&h-lucidux serif-medium-*-normal--*-*-*-*-p-*-*-*
であり、``Lucidux Sans'' の XLFD 名は
-b&h-lucidux sans-medium-*-normal--*-*-*-*-p-*-*-*
であり、``Lucidux Mono'' の XLFD 名は
-b&h-lucidux mono-medium-*-normal--*-*-*-*-m-*-*-*
です。現在、これらの各フォントにはローマン体、斜体があり(ボールド体は
将来のリリースに入ります)、基本の
``ASCII'' グリフ集合、Latin 1 グリフ集合、
さらに ``Extended Latin'' グリフ集合の網羅する 337 個のグリフが入って
います。特に、これらのフォントには
ISO 8859 のパート 1, 2, 3, 4, 9, 15 に必要な全てのグリフが入って
います。
Lucidux フォントを元々デザインしたのは Charles Bigelow と Kris Holmes です。Lucidux にはセリフ体、サンセリフ体、モノスペース体が入っています。 これらの書体は同じ字の太さ、横幅、大文字の高さ、ascent 値と descent 値 を持っています。Lucidux フォントは縦の比率と太さが同じフォントである Lucida (R) と調和します。Lucidux のローマン体フォントの文字幅の 寸法は、いくつかのウィンドウシステムにバンドルされている主要フォント と同じです。
各 PFA ファイルには、PS コメント行にライセンス条項が書かれています。
このライセンス条項は便利なように COPYRIGHT.BH
にも入っていますし、
ライセンスに関する文書
にも入っています。
フォントのデザインとアウトラインは Bigelow and Holmes Inc. の Charles Bigelow, Kris Holmes が寄付してくださったものです。 またヒント情報は Y&Y, Inc. の Berthold Horn と Blenda Horn が 寄付してくださったものです。詳しい情報については、 design@bigelowandholmes.com か sales@yandy.com に連絡するか、 Y&Y のウェブサイト を調べてください。