ディスク容量を節約したい場合は、まず、展開するアーカイブを選択します。どれを 展開すべきかわからず、かつ、52Mバイト以上ののディスク容量がある場合は、全て 展開するのが確実です。
最低限、X312*.tgz
のうち、'必須アーカイブ'に加え、少なくとも一つ、
使用するVGAカードに適合するXサーバを展開することが必要です。最低限必
要な実行用バイナリのみをインストールする場合、9Mバイトのディスク容量が必要
です。
全ての実行可能なXのクライアントアプリケーションソフトと共有ライブラリ
75 dpiフォント他
実行時に必要なデータファィル
xinit実行時に参照されるカスタマイズ用定義ファイル
xdm実行時に参照されるカスタマイズ用定義ファイル
IBM 8514 および完全互換チップ用8-bitカラーサーバ
AGX,XGAボード用 8,16-bitカラーサーバ
ATI Mach32ボード用 8,16-bitカラーサーバ
ATI Mach64ボード用 8,16,24-bitカラーサーバ
ATI Mach8ボード用 8-bitカラーサーバ
VGA,Super-VGA,Hercules,その他のボード用1-bitモノクロサーバ
Weitek P9000ボード(Diamond Viper)用 8,16,24-bitカラーサーバ
S3 ボード(#9 GXE,Actix GE32,SPEA Mercury,STB Pegasus)用 8,16,24-bitカラーサーバ
Super-VGAカード用 8-bitカラーサーバ
VGA,Super-VGAカード用 4-bitカラーサーバ
ET4000/W32,/W32i,W32pカード用 8-bitカラーサーバ
他のdisplay上でクライアントwindowとして動作するネスト(いれ子)サーバ
(.5Mb) READMEs
(1.7Mb) man pages
(1.8Mb)100dpiフォント
(1.6Mb)Speedo,Type1 フォント
(3.3Mb)日本語、中国語、その他の非英語用フォント
(.4Mb)キリル文字フォント
(.3Mb)フォントサーバとそのman page
(3.9Mb)コンパイル時にのみ必要なconfig,lib*.a,*.hファイル
(7.8Mb)Xサーバの再構成キット
(.5Mb)PEXアプリケーションで必要なPEX フォント,共有ライブラリ
(.2Mb)狭帯域X proxy サーバとそのライブラリ
独立したxdmアーカイブは無くなったことに注意して下さい。FreeBSD-2.0や それ以降では、これを共有ライブラリで扱っているため、xdmバイナリ自身には desは含まれず、独立したtarアーカイブとして提供する必要が無くなりました。
umask
''の値を
022
に設定しなければなりません。
% su
# umask 022
/usr
パーティションに52Mb以上の空き容量がある場合、
``cd /usr
''として、3にスキップして下さい。無い場合は、
他のパーティションにディレクトリを作り、/usr
の中へシ
ンボリックリンクをはります。
# cd /usr/local
# mkdir X11R6
# ln -s /usr/local/X11R6 /usr/X11R6
# for i in X312*.tgz; do
# tar -xzf $i
# done
またはcshを使っている場合:(訳注:現在のFreeBSDではrootも標準でcsh)
% foreach i (X312*.tgz)
% tar -xzf $i
% end
X
''
という名前でシンボリックリンクを作成します。それぞれのサーバがどの
ビデオチップをサポートするかは、XF86_* のman pagesに示されて
います。たとえば、ET4000ベースのカードの場合は、XF86_SVGAサーバを
使用します。
# cd /usr/X11R6/bin; rm X; ln -s XF86_SVGA X
最初に上記の1,2を実行します。そして、必須アーカイブを展開します。
# for i in bin fnts lib xicf; do
# tar -xzf X312$i.tgz
# done
使用しているvgaカードに適合するサーバアーカイブを展開します。
それぞれのサーバがどのビデオチップをサポートするかは、サーバののman pages
X11R6/man/man1/XF86_*
示されています。たとえば、ET4000ベースのカ
ードの場合は、XF86_SVGAサーバを使用します。
# tar -xzf X312SVGA.tgz
# cd /usr/X11R6/bin; rm X; ln -s XF86_SVGA X
まだ行われていない場合は、shのために/etc/profile
内のデフォルトの
パスに、また、cshのために/etc/csh.login
に/usr/X11R6/binを追加します。
# echo 'set path = ($path /usr/X11R6/bin)' >>/etc/csh.login
# echo 'PATH=$PATH:/usr/X11R6/bin' >>/etc/profile
または、Xを使用する全ユーザのシェルの``path''変数に/usr/X11R6/bin
が入るようにします。
その後リブートするか、rootになって共有ライブラリがld.so
のキャッシュに
入るようにldconfig
を実行します。
# ldconfig /usr/lib /usr/local/lib /usr/X11R6/lib
設定済みのX11R6/lib/X11/xinit/xinitrc
または、
X11R6/lib/X11/xdm/*
がある場合、xinit-config
または
xdm-config
のアーカイブを省略するか、別にの場所に展開し、必要な設定に応
じてマージします。
fscl
とf100
アーカイブはオプショナルで、ディスク容量を節約したい場合
には省略可能です。また、オプショナルなlink
アーカイブはXサーバのリコンフ
ィグやカスタマイズを可能にします。オプショナルなprog
アーカイブは、Xの
アプリケーションソフトを作成したりコンパイルする場合にのみ必要です。オプショ
ナルなpex
アーカイブはpexクライアントや3Dグラフィックアプリケーションソ
フトの作成のためのライブラリを含みます。
Note: フォントファィルはuncompressする必要はありませんが、もし、それらを uncompressする場合は、該当するディレクトリで、mkfontdir
を実行しなけれ ばなりません。それを行わないと、``could not open dfault font 'fixed'
'' とメッセージを出力して、サーバは異常終了します。
標準的なFreeBSD 1.1.5システムで使用する場合、この章の残りの部分を省略 できます。それ以外の場合、login process(getty)が動作している、予備の 仮想コンソールがあるか確認します。まず、いくつの仮想コンソールがあるか 確認します。
% dmesg|grep sc
sc0 at 0x60-0x6f irq 1 on motherboard
sc0: VGA color <8 virtual consoles>
そして、gettyが有効化されていないttyv?
デバイスが少なくとも1つあるか、
/etc/ttys
を確認します。FreeBSD 1.1.5では、最初の3つが``on''で最後の1
つが``off''になっていて、3つだけgettyが実行されています。
% grep ttyv /etc/ttys
ttyv0 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv1 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv2 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv3 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 off secure
カーネルに少なくとも4つの仮想端末(VT)があり、3つだけgettyが実行されてい
る場合、これはたいへん適当な設定です。仮想端末が不足している場合、
/etc/ttys
で``on''から``off''に変更し、gettyを1つ無効化するか、
下記で説明するように、より多くの仮想端末(VT)を使えるように新たなカーネル
を構成します。