XF86_Mono
Section: User Commands (1)
Updated: Version 3.3.5
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名前
x86 platforms
XF86_Mono - x86 プラットフォームの UNIX 用の、1ビットアクセラレーション無しの X サーバ
書式
XF86_Mono
[:displaynumber] [ option ] ...
説明
XF86_Mono
は、VGA, Super-VGA, その他のモノクロのカード用の 1 ビット StaticGrey
のサーバである。
設定
XF86_Mono
は以下の普及している SuperVGA チップセットのモノクロモードをサポートし
ている:
-
- ATI:
-
18800, 18800-1, 28800-2, 28800-4, 28800-5, 28800-6, 68800-3, 68800-6, 68800AX,
68800LX, 88800GX-C, 88800GX-D, 88800GX-E, 88800GX-F, 88800CX, 264CT, 264ET,
264VT, 264GT (a.k.a. 3D Rage), 264VT-B, 264VT3, 264VT4, 264GT-B (別名 3D Rage
II), 264GT-IIc, 264GT3 (別名 3D Rage Pro), 264LT, 264LT-Pro
- Tseng:
-
ET3000, ET4000, ET4000/W32
- Western Digital:
-
PVGA1, WD90C00, WD90C10, WD90C11, WD90C30, WD90C31, WD90C33
- Genoa:
-
GVGA
- Trident:
-
TVGA8800CS, TVGA8900B, TVGA8900C, TVGA8900CL, TVGA9000
- NCR:
-
77C22, 77C22E
- Compaq:
-
AVGA
- Oak:
-
OTI067, OTI077, OTI087
- Cirrus:
-
CLGD5420, CLGD5422, CLGD5424, CLGD5426, CLGD5428, CLGD5429, CLGD5430,
CLGD5434, CLGD5436, CLGD6205, CLGD6215, CLGD6225, CLGD6235,
CL6410, CL6412, CL6420, CL6440
XF86_Mono
サーバは次のモノクロカードと解像度をサポートしている:
-
- Sigma:
-
L-View, LaserView PLUS (1bpp モード): 1664x1280
- Hyundai:
-
HGC-1280: 1280[1472]x1024
- Apollo:
-
Apollo ワークステーションのモノクロのカード(ID 9 を持つ): 1280x1024
-
-
Hercules および互換カード: 720x348
さらに、このサーバは一般的な VGA カードで、最大サイズが(だいたい)
800x650 の仮想的な解像度をサポートしている。
サポートされている SVGA サーバでは、
XF86_Mono
はディスプレイメモリの 1/4 までしか使用しないので、1MB のディスプレイ
メモリを積んでいる場合には、仮想スクリーンの最大サイズは(だいたい)
1664x1260 となる。
XF86_Mono
がサポートしているチップセットについても、アクセラレーション機能はサポー
トされていない。
オプション
XF86_Mono は、オンラインマニュアルの Xserver(1) で説明され
ている通常のサーバオプション以外にも、いくつかのコマンド行オプション
をサポートしている。通常のオプションは、オンラインマニュアルの
XFree86(1)
で説明されている。
セットアップ
XFree86
は起動時に XF86Config という設定ファイルを使用する。
一般的な事項に関する詳しい説明については、オンラインマニュアルの
XF86Config(4/5)
を参照すること。ここでは、
XF86_Mono
固有の部分についてのみ説明する。
XF86Config ファイルの Screen セクションの Driver エントリ
には、VGA と SVGA ボードの場合には vga2 を、非VGAのモノクロボー
ドの場合には mono を指定する必要がある。Screen セクション
にこれらが両方ある場合には、サーバはどちらも利用できる設定で起動する。
XF86Config ファイルの Device セクションのエントリには次のよう
なものがある:
- chipset name
-
正しいドライバを使うためにチップセットを指定する。指定可能な値を以下に
示す:
VGA2:
-
- ATI:
-
ati (認識できる他の名前については README.ati を参照すること)
- Tseng:
-
et3000, et4000, et4000w32, et4000w32i, et4000w32p
- Western Digital:
-
pvga1, wd90c00, wd90c10, wd90c30, wd90c31, wd90c33
- Genoa:
-
gvga
- Trident:
-
tvga8800cs, tvga8900b, tvga8900c, tvga8900cl, tvga9000
- NCR:
-
ncr77c22, ncr77c22e
- Compaq:
-
cpq_avga
- OAK:
-
oti067, oti077, oti087
- Cirrus:
-
clgd5420, clgd5422, clgd5424, clgd5426, clgd5428, clgd5429, clgd5430,
clgd5434, clgd5436, clgd6205, clgd6215, clgd6225, clgd6235,
cl6410, cl6412, cl6420, cl6440
- Generic VGA:
-
generic
-
MONO:
-
- Hyundai:
-
hgc1280
- Sigma:
-
sigmalview
- Apollo:
-
apollo9
- Hercules:
-
hercules
- MemBase memaddress
-
ビデオメモリのベースアドレスを指定する。このオプションは Sigma 製の
LaserView ボードだけで使われる。これらのカードにおける有効な値は、
0xA0000, 0xB0000, 0xC0000, 0xD0000,
0xE0000 である。
デフォルト値は 0xE0000 である。
- Black red green blue
-
「黒」の色に指定した RGB 値をセットする。これらの値は 0-63 の範囲の整
数でなければならない。デフォルト値は 0 0 0 である。このオプショ
ンは、スクリーンのタイプが vga2 の場合しか有効でない。
- White red green blue
-
「白」の色に指定した RGB 値をセットする。これらの値は 0-63 の範囲の整
数でなければならない。デフォルト値は 63 63 63 である。このオプショ
ンは、スクリーンのタイプが vga2 の場合しか有効でない。
- Option optionstring
-
このオプションを使って、ドライバ固有のオプションを指定することができる。
現在は以下の文字列が認識される:
legend - Signam Legend 製の ET4000 ベースのボードに対して用いる。
このオプションは、Legend のボードで使われている特別なクロック選択アル
ゴリズムを有効にするもので、これらのボードを正しく機能させるためには指
定しなければならないオプションである。
swap_hibit - Western Digital/PVGA1 で使用する。Western Digital
ベースのカードには、反転させるために高次のクロック選択を必要とするもの
がある。サーバがこの情報を実行時に決定することはできない。
サーバが検出したクロックのリストの 9番目のクロックが 30MHz より小さい
場合には、このオプションをセットする必要があるだろう。
hibit_low, hibit_high - Tseng 製 ET4000 チップセットに指定
する。ET4000 カードによっては、高解像度のテキストモードから起動した場
合に、サーバが高次のクロック選択ビットを取得することが困難なものがある。
このオプションを使うと、ビットの正しい初期状態を指定することができる。
正しい初期状態を見つけるためには、サーバを 80x25 テキストモードから起
動する。このオプションを指定する必要があるのは、高解像度のテキストモー
ドから起動したときと、80x25 テキストモードから起動したときでサーバが通
知するクロックが異なる場合だけである。
8clocks - デフォルトでクロックを4つ持つ PVGA1 チップセットで使用
する。このチップを使ったカードでも 8 つのクロックをサポートしているこ
とがある。このオプションを指定すると、追加の 4つのクロックの検出・利用
ができるようになる。
16clocks - Trident 製 TVGA8900B, 8900C チップセットで使用する。
8900B や 8900C を用いた新しいボードでは、標準の 8 個のクロックではなく、
実際には 16個のクロックをサポートしていることがある。このようなボード
には "TCK9002" または "TCK9004" チップが載っている。このオプションを指
定すると、ドライバは追加の 8 個クロックの検出・利用が可能になる。
power_saver - このオプションは、VESA DPMS 互換のモニタの省電力機
能を有効にする。
サスペンドレベルは現在はサポートされていない。
異なるレベルの操作でのタイムアウト値の設定方法については、オンラインマ
ニュアルの XF86Config(4/5) を参照すること。このオプションは実験
的なものである。
secondary - hgc1280 と apollo9 チップセットで指定する。このオプ
ションは、セカンダリの I/O やメモリアドレスを持つこれらのカードを使用
可能にする。
これらのアドレスは以下である:
-
- hgc1280:
-
I/O 0x3B0-0x3BF, mem 0xB0000-0xBFFFF (プライマリ)
I/O 0x390-0x39F, mem 0xC8000-0xCFFFF (セカンダリ)
- apollo9:
-
I/O 0x3B0-0x3BF, mem 0xFA0000-0xFDFFFF (プライマリ)
I/O 0x3D0-0x3DF, mem 0xA0000-0xDFFFF (セカンダリ)
-
XFree86 は HGC-1280 をプライマリとセカンダリの両方のアドレスで検
出することができる。apollo のカードでは、プライマリのアドレスがデフォ
ルトで使用される。
XFree86 には、動作しているハードウェアを知るための内部的な機能が
ある点に注意すること。したがって、普通はchipset, clocks,
videoram を指定する必要はない。しかし、自動検出機能がうまく動作
しない場合がある(例えば、サーバの起動時にマシンの負荷が高すぎるとき)。
このような場合のために、まずは負荷の低いときに XF86_Mono を実行
し、自動検出の結果を調べ(サーバの起動時に出力される)、このパラメータを
明示的に設定ファイルに指定する。
XF86Config には全てのパラメータ(特に Clock 値)を指定することが望ましい。
ファイル
- <XRoot>/bin/XF86_Mono
-
VGA, SVGA, その他のモノクロのカード用の モノクロ X サーバ
- /etc/XF86Config
-
サーバ設定ファイル
- <XRoot>/lib/X11/XF86Config
-
サーバ設定ファイル
注: <XRoot> は X11 のインストールツリーのルートディレクトリを指す。
関連項目
X(1), Xserver(1), XFree86(1), XF86Config(4/5), xf86config(1),
xvidtune(1), xdm(1), xinit(1)
バグ
現時点では既知のバグはないが、バグレポートは歓迎である。レポートは以下
のアドレスに電子メールで送ること。
連絡先
XFree86 のソースは FTP サーバ ftp.XFree86.org で入手可能で
ある。詳細は XFree86@XFree86.org に電子メールを送ること。
著者
オンラインマニュアルの
XFree86(1)
を参照すること。
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- 関連項目
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Time: 15:55:39 GMT, February 12, 2001