サーバが起動しません。エラーメッセージが全く出力されないので、どんな問 題が起こっているのかが分かりません。
サーバが起動しない原因はいくらでも考えられます。ですから、まずはサーバ が言おうとしていることをはっきりさせましょう。これを行うには、サーバ のエラー出力をファイルに保存しなければなりません。この出力には、サーバ の起動時にサーバが検出したことや行ったことのログが含まれています。この 出力を得るには、次のようにして X を起動します:startx 2> /tmp/errsこれで、サーバの出力が "/tmp/errs" に保存されます。この出力を見て考え られる問題を調べ、該当する問題について本ドキュメント中の記述を調べて ください。
サーバが起動しましたが、画面が真っ暗で何も表示されません。マシンがハン グしたようなのですが。
これも多くの原因が考えられます。最もありそうな原因は、XF86Config に誤 りがあることです。X サーバがまだ動作していれば、Ctrl-Alt-BackSpace を 入力してサーバを殺してください。これで画面が元に戻らなければ、何も見ず にシステムを操作しなければならないかもしれません。シェルのプロンプトの 状態にある別のログインを常に用意しておき、画面に何も表示されなくても、 その画面に切替えてコマンドを実行できるようにしておきましょう。そして、 以下の操作を試してください。普通は列挙した順番で行ってください:最初に XFree86 を実行しようとするときは、必ず簡単な設定を使いましょう。 つまり、まず 640x480 を動作させ、それから解像度を高くするのです。先に 示した方法で常にサーバの出力を拾いましょう。ビデオカードに対して有効 なクロック値を一度見つけたら、この値を XF86Config に直接書き込んでくだ さい。これにより、普通はクロック周波数をいくつか検出する XFree86 の起 動時において、モニタにかかる負担をいくらか取り除くことができるでしょう。 ``X'' の画面を表示させるのはひどく時間がかかる作業になるかもしれません。 腰を据えて、このドキュメントを理解できるまで何度も読みましょう。きっと 動かすことができるはずです。
- ``X'' を起動したログインからログアウトし、それからコンソールを変 更します。これにより、SCO の画面切替えコードがカードを初期化しようとし ます。
- ``vidi v80x25'' を実行します。このコマンドも、カードを表示可能モー ドに設定しようとします。
- ``shutdown'' コマンドでマシンを正常にシャットダウンし、再挑戦し ます。
Fatal server error: xf86MapVidMem:No class map defined for (XXXXX,XXXXX)
- システムの /etc/conf/pack.d/cn/class.h が正しくありません。これ はこのファイルを編集し、文字列 "SVGA" を探すことにより確認することがで きます。この文字列が無ければ、OS 付属の "Extended Utilities" ディスケッ トからこのファイルを再インストールしなければなりません。これができない 場合には、配布物から "dmmap" をインストールするとサーバを正しく動作さ せることができるかもしれません。
xf86install
が動作しません。
SCO で XFree86 サーバを使うときは、xf86install
を実行してはい
けません。これは Interactive Unix (ISC) のインストールにつかうものです。
サーバは起動しますが、画面の配置が正しくなかったり、画面が揺れてまとも に見ることができなかったりします。
一番ありそうなのは、XF86Config
の設定が誤っていることです。README.Config
,VideoModes.doc
ファイルを調べてくださ い(バイナリ配布では/usr/X11R6/lib/X11/doc
にあります)。これ らのファイルでは、ビデオモードの修正方法が説明されています。
xterm
は動作しませんが、xclock
等の他のプログ
ラムは動きます。
システムの疑似 tty デバイスが存在しないか、数が足りないのでしょう。
"mkdev ptty
" を実行して、ptty の数を増やしてください。
xterm
内で curses/termcap のアプリケーションを実行すると、特
にスクロールしたときに画面が乱れます。
eval `resize`
" を実行していません。SCO オペレーティングシス
テムは xterm の動的なリサイズを完全にサポートしていないので、
curses/termcap アプリケーションを正しく動作させるためには、
xterm
をリサイズした後に、このコマンドを実行しなければなりま
せん。
/usr/X11R6
にあることを確かめてください。
gcc を使って SCO の Motif ライブラリとリンクすると、
"XtDisplayStringConversionWarning
" について外部関数が未解決に
なってしまいます。
SCO のライブラリは、識別子の長さが制限されるようにコンパイルされていま す。この問題を回避するためには、XFree86 と gcc と SCO の Motif でコン パイルを行う時に以下のようなコードをアプリケーションに追加してください。#ifdef SCO void XtDisplayStringConversionWarnin(dpy, from, toType) Display* dpy; String from; String toType; { XtDisplayStringConversionWarning(dpy, from, toType); } #endif
サーバが起動に失敗し、次のような行を出力します:
XFree86: Cannot open /dev/spx for ???? listener: No such file or directory
SCO UNIX をインストールすると必ず、Streams 仮想 tty ドライバがインストー ルされるようですが、必ずしも全てのデバイスが存在するわけではありません。
このようなファイル(たぶん "Xsco" という名前です)が無ければ作成してくだ さい。そうすれば問題が解決するはずです。筆者が言える限りでは、Streams 仮想 tty ドライバはそこにあるはずです。
/etc/conf/pack.d/sp
ディレクトリが存在しなければならず、/etc/conf/sdevice.d/sp
の内容は 'Y
' でなければ なりません。/etc/conf/node.d
には以下のような内容のファイルが必要で す:clone spx c sp sp X0S c 127 sp X0R c 126 sp X1S c 125 sp X1R c 124 sp X2S c 123 sp X2R c 122 sp X3S c 121 sp X3R c 120 sp X4S c 119 sp X4R c 118 sp X5S c 117 sp X5R c 116 sp X6S c 115 sp X6R c 114 sp X7S c 113 sp X7R c 112このファイルを作成しなければならない場合にデバイスを得るための最も簡単 な方法は、カーネルと環境を再構築することです。それをしたくなければ、
touch /etc/.new_unix cd /etc/conf/bin ./idmkenvを行ってから、それを試してください。