次のページ 前のページ 目次へ

7. Open Server 5 における XFree86 のコンパイル

GCC バージョン 2.8.0 では Open Server がサポートされています。以下の指 定を使って configure を行いましょう:

    ./configure i486-sco3.2v5.0

gcc を修正する必要は全くありません。Open Server 5 では全く問題なしにコ ンパイルできます。

XFree86 は自動的に SCO Open Server 5.0 を認識します。 make World を行う際に BOOTSTRAPCFLAGS を指定する必要 はありません。make World の最初の方で BOOTSTRAPCFLAGS に関するウォーニングメッセージが出ますが、無 視して構いません。

  1. ``site.def/xf86site.def'' をうまく調整します。

    gcc が使えるならば使いましょう。XFree は DevSys の cc でもコンパイルで きるはずですが、GCC の最適化の方が優れていますし、動作が保証されていま す。

  2. SCO Open Server には Visual TCL が付属していますが、これは古い (互換性も無い)バージョンの TCL です。XF86Setup を使うなら、自前で Tcl と Tk をコンパイルする必要があるでしょう。どちらも SCO Open Server 5 をちゃんとサポートしています。Tcl 7.6 と Tk 4.2 は ftp://ftp.smli.com/pub/tcl から入手することができます。
  3. 動的ローディングのサポートを無効にしたいことがあるかもしれません。 一部のユーザから、動的ローディングに関する問題が報告されています。XIE は PEX5 が動作しないことは確実です。試してみたければ、これを有効にして ください。この結果が成功でも失敗でも筆者に報告してください。
  4. 古いバージョンの SCO でやっていたのと同じように HasSVR3mmapDrv を有効にしては いけません。 Open Server 5 は mmap() を完全にサポートしており、これがフレームバッファ に直接アクセスするために使われます。
  5. COFF バイナリをもう使わないことが分かっており、ディスク容量も少 ない場合には、ForceNormalLibNO を設定してくださ い。これを行うと、ELF 版のライブラリしか構築されません。 ``sco5.cf'' ではデフォルトでこれに YES を設定してい るので、``xf86site.def'' で明示的に NO を指定しなけ ればなりません。ディスク節約のため、全てのバイナリが ELF モードでコン パイルされます。


次のページ 前のページ 目次へ