VT-switch(仮想端末の切り替え)のホットキーに関しては、いくつかのバージョンの
SVR4(Esix, Microport)は、2キー・シーケンス(Alt-Fn
)を可能にする
メカニズムを持っています。標準的な SVR4 のメカニズムは、Alt-SysReq-Fn
です。X を走らせると、Alt-Fn
シーケンスは、サーバが見るよりも先に
ドライバが横取りしてしまい、X のアプリケーションでそれを使うことはできません。
そこで、X を走らせている時は、標準的な 3キー・シーケンスに戻ることになるで
しょう。これへの対処の仕方は、次の通りです。
Microport のやり方は非常に単純です。2キー・モードは "Microport Mode"、
3キー・モードは "Compatible Mode" と呼ばれています。Microport Mode に
は Alt-SysReq-m
で、Compatible Mode には Alt-SysReq-c
で
入れます。X のクライアントが Alt-Fn
シーケンスにアクセスするのを
可能にするためには、X サーバを起動後、Alt-SysReq-c
を入力するだけ
でいいのです。
Esix にはモード切り替えをするキー・シーケンスはありません。それは、次の 2レベルで行ないます。
/etc/conf/pack.d/kd/space.c
に
おける kd_2keysw の初期化で、それを 1(デフォルト)にすると、2キー・モード
になり、0 にすると、それが disable されます。
xc/programs/Xserver/hw/xfree86/etc/
に、バイナリでは /usr/X11R6/lib/X11/etc/
にあります。) この
プログラムをコンパイルしてインストールして下さい。これを使うためには、
XF86Config
の Keyboard セクションに `VTInit "2key off"
'
の 1行を入れて、サーバ起動時にそのプログラムが自動的に実行されるように
して下さい。これを実行すると、サーバの VT では 2キーによる切り替えが
OFF となり、他の VT では ON のままになります。