新しいドライバを作る最初の段階はそのチップセットに関する資料を 集めることです。今までにわたしが集めたベンダーの連絡先情報一覧を この文書に入れています (完璧とは言えないものですので、この一覧に 無いもので知っているものがありましたら著者まで送ってください)。 チップセットのデータブックを取り寄せる必要があります。 ベンダーの担当者には、レジスタを直接操作して プログラミングしたいのだとくれぐれも念を押す様にしてください。 (そうすれば電気的スペックシートを受け取らずに済みます)
なにかサンプルプログラムか開発者用のキット等を入手できるかどうか 問い合わせてください。一般的に言って、SVGA レベルの開発作業に おいて最も必要となる資料は、レジスタの一覧やその説明を記載している データブックであることをわたしは学びました。
VGA レジスタを直接操作するようなプログラミングに慣れていない場合は Richard Ferraro の必読書を入手して (是非読んで!) 下さい (この文章の最後に 添付した「参考文献」を見てください)。サーバで何が起っているかを理解する 最良の方法はモノクロの ``generic'' サーバの動作を調べ、Ferraro の本に書かれている情報と比較することです (本に少し間違いがあること に注意してください)。generic サーバーで使われる VGA レジスタを扱う 関数は ``vgaHW.c'' ファイルの中に含まれています。
generic なサーバで何が起っているか理解したら、一つまたは複数の 既存の SVGA サーバについて調べてください。 サポートしている SVGA チップのデータブックを入手してプログラムを 追いながら文書を調査してください。 generic な VGA から何が仕様を超えていて何が仕様に収まっているか 良く理解したら、新しいチップについてデータブックからどんな情報を 得ればよいか分かるでしょう。この情報を得られれば、新しいドライバ に取りかかる準備ができたことになります。