/dev/fb*
ユーザの視点から見ると、フレームバッファデバイスは /dev
にあ
る他のデバイスとほとんど同じに見えます。これはメジャー番号 29 を使うキャ
ラクタ型デバイスで、マイナー番号でフレームバッファの番号を指定します。
慣習により、以下のデバイスノードが使われます(数字はデバイスのマイナー 番号を示します):
/dev/fb0
最初のフレームバッファ
/dev/fb1
2番目のフレームバッファ
/dev/fb7
8番目のフレームバッファ
後方互換性のため、/dev/fb0current
から fb0
にシンボ
リックリンクを作ることになるかもしれません。
フレームバッファデバイスは「通常の」メモリデバイスでもあります。つまり、 内容を読み書きすることができます。例えば、以下のコマンドで画面のスナッ プショットを取ることができます:
cp /dev/fb0 myfile
同時に複数のフレームバッファを持つこともできます。例えば、組込みのハー
ドウェア以外に追加のグラフィックスカードを持っている場合です。それぞれ
に対応するフレームバッファ(/dev/fb0
、/dev/fb1
など)
は独立して動作します。
フレームバッファデバイスを使うアプリケーションソフトウェア(例: X サー
バ)は、デフォルトで /dev/fb0
を使います(古いソフトウェアは
/dev/fb0current
を使います)。環境変数
$FRAMEBUFFER
にフレームバッファデバイスのパス名を設定
することにより、別のフレームバッファデバイスを指定することができます。
例(sh/bash ユーザの場合):
export FRAMEBUFFER=/dev/fb1
または(csh ユーザの場合):
setenv FRAMEBUFFER /dev/fb1
これを設定した後は、X サーバは 2 番目のフレームバッファを使うようにな ります。