X サーバ(XF68_FBDev)は、フレームバッファデバイス用の最も有名なアプリケー ションプログラムです。XFree86 リリース 3.2 以降、この X サーバは XFree86 の一部であり、2 つのモード値を持っています。
/etc/XF86Config
ファイル内の fbdev
ドライバに対する
Display
サブセクションが
Modes "default"
という内容である場合、X サーバは前述の方法を使います。つまり、
/dev/fb0
(設定されていれば $FRAMEBUFFER
)によっ
て決められた解像度で起動します。その場合でも、色の深さ(Depth
キーワードを使います)と仮想解像度(Virtual
を使います)は指定し
なければなりません。これは XFree86 が用意している設定ファイルのデフォ
ルトです。これは最も簡単な設定ですが、制限がいくつかあります。
/etc/XF86Config
ファイル内で解像度を指定す
ることもできます。これにより、仮想デスクトップの大きさを同じに保ったまま、
実行中に解像度の切り替えを行うことができます。この場合も使われるフレー
ムバッファデバイスは /dev/fb0
(または
$FRAMEBUFFER
)のままですが、この場合は利用できる解像度
は /etc/XF86Config
で定義されています。欠点としては、異なるフォー
マットでタイミング値を指定しなければならないことが挙げられます(しかし、
fbset -x
が参考になるでしょう)。ビデオモードをチューンするために fbset や xvidtune が利用できます。 xvidtune は XF68_FBDev では 100% 動作しない点に注意してください。報告 されるクロック値は必ず間違っています。