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3. 追記

古い TVGA8900 ボードではサーバーがインストールされているメモリー量や 正しいドットクロックの自動認識に失敗するという報告を受けています。 サーバーがメモリー量を正しく認識できなかった場合には、 "Videoram" キーワードを XF86Config ファイルで使用して正しい数値を指定して ください。 (例 Videoram 512 または Videoram 1024) サーバーがドットクロックの自動認識に失敗した場合には、 次の行を XF86Config ファイルに追加してみてください。

        Clocks  25 28 45 36 57 65 50 40
この行は古い Trident のクロックシンセサイザーチップセットによって提供されて いたクロックの数値を指定します。これらの数値は新しいクロックシンセサイザー に対する最初の標準的な 8 クロックでもありますが、新しいボードではクロック の認識に関する問題は発生しないはずです。

いくつかの新しい Trident 8900B/C ボードは明らかに 9000 および 8900CL ボード で使用されているクロックシンセサイザーを組み込まれています。もし使用して いるボードに "Trident TCK900x" ("x" は 2 または 4 である例が確認されて います。他の数値も存在するかもしれません) というラベルの付いたチップが使用 されているなら、そのボードには 4 番目のクロック選択ビットが存在します。 9002 には 12 の相異なるクロックが存在します。 (残りの 4 つは他の複製です) 9004 には 16 の相異なるクロックが存在します。 (9002 と同じ 12 + 別の 4 ) もし 8900B または 8900C のボードにこのようなチップが塔載されているのを 見つけたら、 XF86Config ファイルの Device セクションに次の行を 指定してみてください。

        Option "16clocks"
この設定によって 8900CL のために使用されるのと同じクロック選択コードが そのボードに対して使用されるようになります。

Trident ドライバーの開発にあたって、興味深いが混乱させられるような ハードウェアに関連する現象が発見されました。標準のジャンパー設定を 使用した場合、 57MHz 以上のドットクロックによってしばしばマシンが ロックアップするのです。その後、すべての Trident ボードには ISA バス 上でそのボードが zero-wait-state モードで動作するかどうかを決定する ためのジャンパーがあるらしいことが判明し、このジャンパー設定を変更して zero-wait-state モードでの動作を禁止することによって、性能と引き換えに ロックアップに関する問題を対策することができました。特定のシステムで この問題が発生するかどうかは、 (a) バス速度、 (b) ビデオメモリー速度、 (c) ドットクロック速度、の組み合わせによって決まるようです。ですから この現象が発生する可能性を考慮して、ボードの附属資料を常に手元に置いて おきましょう。

注: VLBus カードもまた上記の問題の影響を受けます。 XF86Config ファイル中で Clocks を指定することによって、上記の lockup 現象を防止 できます。しかしカードの wait states 設定などや BIOS の設定などを確認 しておく価値はあるでしょう。

$XFree86: xc/programs/Xserver/hw/xfree86/doc/Japanese/sgml/trident.sgml,v 1.1.2.3 1999/11/26 15:24:00 hohndel Exp $






$XConsortium: trident.sgml /main/11 1996/10/28 04:24:08 kaleb $

このファイルは xc/programs/Xserver/hw/xfree86/doc/sgml/trident.sgml,v 3.22.2.9 1999/06/25 08:57:15 を佐野 武俊 (Taketoshi Sano <kgh12351@nifty.ne.jp> が 和訳したものです。ここがおかしいとか、ここはこうしたほうがいいといった ご意見がありましたら、翻訳者または xjman プロジェクトまで電子メールで お知らせ下さい。 原文の著作権は XFree86 プロジェクト社にあります。 この和訳の著作権は xjman プロジェクトにあります。 xjman プロジェクトについては http://xjman.dsl.gr.jp/ を参照してください。


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