XFree86[tm] 4.0 リリースノート : はじめに
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1. はじめに

XFree86 4.0 は新しい XFree86 4 の最初の公式リリースです。XFree86 4 では XFree86 の X サーバの設計を大幅に見直しています。XFree86 4 は まだまだ開発段階であり、やりたての作業も入っていることを覚えておくこと は非常に重要です。つまり、以下の 2 つのことが言えます: 試すと面白い新しいことはたくさんありますが、コードが新しいので、安定し ている 3.3.x リリースほどのテストはできていません。もし十分テストされ た安定なリリースを求めていて、新しいソフトウェアで起こりがちな不便を 受け入れられないなら、現時点ではたぶん 3.3.x を使い続ける方がいいでしょう。 新しいバージョンを試してその機能を調べるだけの資源がある場合、あるいは 単に最先端を走りたい場合には、ぜひ 4.0 を使ってください!

今回のリリースは最初にしようと思っていたほど完全ではありません。 主に足りない部分は、いい設定ツールと 3.3.x が対応しているいくつかの ハードウェアへの対応です。最初の点は、サーバの設定が今までより 大変になるかもしれないということです。二番目の点は 4.0 が お使いのハードウェアに対応していなかったり、対応のレベルが落ちているか もしれないということです(その逆に、4.0 の方が対応が良くなってい るハードウェアもあります)。二番目の点についての情報のいくらかは ドライバのステータスに関する文書 で示そうとしている。4.0 を初めて試す前にはこの文書を見てください。 残念ながらこの文書にはまだ基本的なことしか書かれていませんが、 そもそも 4.0 が使えそうかどうかを知るためには少なくとも使えるは ずです。

設定の点について言うと、テキストベースの基本的なツールである "xf86config" を更新して 4.0 が要求する形式の設定ファイ ルを生成するようにしています(3.3.x の設定ファイルは 4.0 では全く 使えません)。また、他のいくつかの設定ツールについても作業を行っていま す。これには X サーバに組み込みの設定ツールも含まれています。 X サーバ組み込みのツールの初期バージョンは今回のリリースに含まれており、 いくつかのハードウェアでうまく動作します。これを試すには、 "XFree86 -configure" を(root になって)実行するだけです。 これらの設定オプションは少なくとも、ちゃんとした設定ファイルを作るため のそれなりの手がかりになるでしょう。我々も 4.0 の設定ファイルの フォーマットを文書化するための作業をいくらか行っており、これに関する 情報が XF86Config のオンラインマニュアルにあります。もっと詳しい情報に ついては、ドライバのオンラインマニュアルか関連ドキュメントで調べてくだ さい。

ああ、もしかすると我々の文書がかなりつぎはぎだらけなのに気づくかもしれ ません。現在あるものの大部分はそれなりの形になっているはずですが、いく つか足りないものもあります。内容が全く古くなった文書については、 不正確で誤解を招きやすい情報を提供するよりも、なくすほうが良いと考えた からです。

最後になりますが、今回のリリースのバイナリ配布をダウンロードして インストールする前には、 インストールに関する文書" url="Install.html"> にざっと目を通してください。先に読んでおけば結局は時間の節約になると 思います。

この警告文を読んでも気が変わらなければ(もちろんそれを期待しています)、 この文書の続きを読んでください…。以下の章では 3.3.x と 4.0 を比 べて新しい機能や変更点を説明します。新しいことがたくさんありすぎて、 この文書ですべてを押えるにはスペースが全く足りません。


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