FreeBSD-2.0,2.0.5のGENERICカーネルは、全く修正することなしにXFree86をサポート しています。何らGENERICカーネルの変更や、特別なカーネルを構築する必要はありま せん。 一般的な、BSDカーネルの構築に関する説明は、 smm.02.config.ps.Z にあります。これは、システム管理マニュアルのカーネル構築に関する章で、そのま ま印刷できるポストスクリプト出力です。
カーネルコンフィグレーションファイルを削減したい場合でも、
(/usr/src/sys/i386/conf/GENERIC中にある)以下のような2行を消してはい
けません。どちらもXサポートのために必要です。
options XSERVER #Xserver
options UCONSOLE #X Console support
FreeBSD 2.0,2.0.5のGENERICカーネルでは、デフォルトでsysconsドライバが
設定されています。カーネルを再構築する場合、
/usr/src/sys/i386/conf/GENERICの中にある以下のような行が必要
です。
device sc0 at isa? port "IO_KBD" tty irq 1 vector scintr
仮想端末の数は、NCONS オプションで指定できます。
options "NCONS=4" #4 virtual consoles
この行がない場合はデフォルトの12になります。3章の終わりに記述したようにgetty の数より多くの仮想端末が必要で、4が合理的な最小値です。
サーバは、pccons,syscons,pcvtなどいくつかのコンソールドライバをサポートします。 sysconsは、FreeBSD 1.1.5とそれ以降でデフォルトです。これらは実行時に検出される ので、特にサーバに設定する必要はありません。
pcvtコンソールドライバはFreeBSD 1.0.2以降の/usr/port/util/pcvtにバン
ドルされています。また、以下からFTPで入手できます。
FreeBSD.cdrom.com:/pub/FreeBSD/FreeBSD-1.1/ports/util/pcvt
README.FreeBSD を参照して下さい。
これには完全なインストール手順が示してあります。
XFree86サーバは、MIT-SHM extensionをサポートしています。GENERICカーネルは、 これをサポートしていないので、これらを使用したい場合は、SYSV共有メモリサポート を有効にして構築します。それには、カーネルコンフィグレーションファイルに 以下の行を加えます。
options SYSVSHM # System V shared memory
options SYSVSEM # System V semaphores
options SYSVMSG # System V message queues
SoundBlaster 16をIRQ 2(9)で使用する場合、sb16_dsp.cにパッチが必要です。 そうしないとSoundBlasterを有効にしたカーネルは、IRQ9が存在しないとエラーを 出し、Xサーバがロックアップしてしまいます。
IOアドレスが重なるので、S3カードとシリアルポートのCOM4の両方を単一システム 上で使用することはできません。