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2. 一般的な手順:

ftp.xfree86.org から XFree 3.3.x のソースコードを入手します:

  ftp ftp.xfree86.org
  login: ftp
  passwd: あなたのメールアドレス
  cd pub/XFree86/3.3.5/source
  You need the files:
  X335src-1.tgz
  X335src-2.tgz
  X335src-3.tgz

X の contrib ソフトウェアを入手します。

  cd /pub/XFree86/3.3.5/source
  X335contrib.tgz

3.3.3 のソースファイルの tar アーカイブをお持ちであれば、 /pub/XfFree86/3.3.5/binaries/DGUX-ix86/SOURCE に移動し、DGUX 用の ソースパッチを入手します:

  3.3.3-3.3.5-DGUX.diff.gz 
  X335contrib-DGUX.diff.gz (contrib ソフトウェア用のパッチ)

これは同じソースコードを何度もダウンロードするのを避けるためです。

申し訳ありませんが、DGUX 用の変更は 3.3.4 の公式リリースの締め切りに間 に合いませんでした。筆者は無償でこの作業を行っているので、すみませんが 時にはこういうことになります…。

X11R6.3 を構築するには、DG/ux 用のツールも必要です(後で説明します)。必 要なツールは anonymous ftp で dpmms.cam.ac.uk (University of Cambridge,Department of Pure Mathematics) の /pub/takis/DGUX-Tools/BuildXtools.tar.gz, あるいは ftp.xfree86.org の pub/XFree86/3.3.5/binaries/DGUX-ix86/SOURCE/BUILD-TOOLS/BuildXtools.tar.gz を入手してください。

big ファイルシステムを使って(筆者は、ブロックサイズが 1400000 である仮 想ディスク "xf86work" を/xf86work にマウントして使っています)ソースを 以下のようにコピーします:

  cp X335src-1.tgz  /xf86work/X335src-1.tar.gz
  cp X335src-2.tgz  /xf86work/X335src-2.tar.gz
  cp X335src-3.tgz  /xf86work/X335src-3.tar.gz

(あるいは、上記の X333src-1,2,3.tar.gz に加えて 3.3.5 への DG/ux 用パッ チ、すなわち 3.3.3-3.3.5-DGUX.diff.gz もコピーします。 )

たぶん contrib ソフトウェアもコピーするでしょう:

  cp  X335contrib.tgz           /xf86work 

  (cp  X335contrib-DGUX.diff.gz  /xf86work)

DGUX-ix86 からパッチを入手した場合には、ソースから 3.3.3 を構築する際 の最初の問題は、ソースパッチを適用するためには、非常に一般的な GNU プ ログラムなのに DG/ux には入っていない(!?) "patch" が必要なことです。 このプログラムは BuildXtools.tar.gz に入っています(または ftp prep.ai.mit.edu, cd /pub/gnu, get patch-2.5.tar.gz してください)。 ですから、他のことの前にこれらのツールのことを説明しておきましょう: "sysadm" を使ってファイルシステム usr_local を /usr/local にマウントし てください。ブロックサイズは 200000 です。それから BuildXtools ファイル を /usr にコピーし、以下のコマンドを実行します:

  gzip -d < BuildXtools.tar.gz | tar xvf -

これは新しいファイルシステム /usr/local に展開されます。それから 自分の ".profile" (自分のホームディレクトリにあります。筆者の例では /admin にあります)を編集して、/usr/local/bin をパスに加え、 /usr/local/lib をライブラリパスに加えます。

以下のような設定が必要です(vi .profile):

  PATH=/usr/local/bin:/sbin:/usr/sbin:/usr/bin
  if [ -d /usr/opt/X11/bin ]
  then
    PATH=$PATH:/usr/opt/X11/bin
  fi
  export PATH
  (/usr/local/bin は他のどのパスよりも前です!)

  LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/lib:/usr/lib:/usr/ccs/lib
  export LD_LIBRARY_PATH

編集が終わったらログインし直して、修正済みの .profile を有効にします。

それから以下の手順を行います:

  cd /usr/sbin
  cp install install_dg
  rm install
  cp /usr/local/bin
  cp install /usr/bin  *(GNU installをデフォルトの install コマンドにします)*
  (DG/ux の install コマンドは役立たずです)
  (後述の xc/config/cf/DGUX.cf ファイルも見てください)

  (あるいは GNU make-3.77 を入手し、install.sh (または -sh) を /usr/bin/install にコピーします)

  cd /usr/bin
  cp true    /usr/local/bin
  cd /usr/local/bin
  ln -s true ranlib (DG/ux システムでは、true コマンドを ranlib としてインストールします)
全ての /usr/local/bin のツールは通常、-v, -V, --version を与えると バージョン情報を返します。

**構築を行う前には、gcc に関する説明(後述)を見てください。**

ここで、ソースツリーの tar アーカイブを展開します。 /xf86work (または構築のために用意した big ファイルシステムの名前) で以 下のコマンドを実行してください:

  gzip -d < X335src-1.tar.gz | tar xvf -
  gzip -d < X335src-2.tar.gz | tar xvf -
  gzip -d < X335src-3.tar.gz | tar xvf -

(X-3.3.3 を持っていれば、3.3.3 のソースを同じように展開し、以下の コマンドで 3.3.5-DGUX のソースパッチを適用します:

  gzip -d < 3.3.3-3.3.5-DGUX.diff.gz | patch -p0 -E)

これで、構築用のファイルシステムに xc ディレクトリができました。


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