サーバリンクキットを使用すれば、Xサーバを再構築するのに最低限のディスク
容量で済みます。リンクキットの圧縮を解いて、xf86site.def
の内容
を必要に応じて変更し、``./mkmf
'' と ``make
'' を入力して
サーバをリンクします。詳細に関しては
/usr/X11R6/lib/Server/README
を見てください。
ソース配布物の展開と構築の手順については INSTALL を参照してください。
コンパイルする前に xc/config/cf/xf86site.def
を編集して
配布物の設定を行わなければなりません。ソースをコンパイルするには、
xc ディレクトリで ``make World
'' と入力します。
XFree86 では xf86site.def
中のオプション設定を使用して
いるコンソールドライバの選択に使います。
#define XFree86ConsoleDefines -DPCCONS_SUPPORT
#define XFree86ConsoleDefines -DPCVT_SUPPORT
#define XFree86ConsoleDefines -DSYSCONS_SUPPORT
#define XFree86ConsoleDefines -DCODRV_SUPPORT
xf86site.def
で XFree86ConsoleDefines を設定しない
場合は、pccons と pcvt のドライバがサポートされます。
syscons と codrv は NetBSD には付属していません。これらはあちこちのサ イトから anonymous FTP で入手することができます。これらは XFree86 のバ イナリ配布ではサポートされていません。
標準設定の XFree86 には PCVT コンソールドライバのサポートが含まれています。
しかし残念ながら、19980413 以前のバージョンの NetBSD は
/usr/include/machine
へ pcvt_ioctl.h
をインストールしま
せん。PCVT をサポートする XFree86を作る場合には、以下のコマンドを root
で実行してから make World
を始めなければなりません。
cp /usr/src/sys/arch/i386/isa/pcvt/pcvt_ioctl.h /usr/include/machine
カーネルのソースが無い場合は、ftp.netbsd.org かそのミラーサイトからこ
のファイルを入手する事もできます。また PCVT を使用していなければ、
xf86site.def
の XFree86ConsoleDefines から
-DPCVT_SUPPORT を削除することもできます。
codrv をサポートしたサーバを作りたいが、対応するヘッダファイルである
ioctl_pc.h
が /usr/include/machine
にインストールされて
いない場合は、 xc/programs/Xserver/hw/xfree86/etc
にあるファ
イルをインストールしておきます。NetBSD-current を使用している場合
には /usr/src/sys/arch/i386/include
にもインストール
しておくと、 make includes
する度に再インストールされます。
codrv コンソールドライバをインストールした場合、このファイルは ドライバに付属しているものを使用しなければなりません。
syscons の console.h
ファイルは XFree86 からは提供していま
せん。syscons に付属のものを使用してください。
XFree86 は標準で NetBSD の共有ライブラリサポートを使用して作られていま
す。NetBSD 0.9 で XFree86 を作る場合や、共有ライブラリを使用したくない
場合は、xf86site.def
に次の行を加えます:
#define BuildBsdSharedLibs NO
XFree86 は NetBSD/sparc 上でもコンパイルされています。
Dennis Ferguson 氏と Matthew Green 氏が作成した Sun 用のサーバのパッチ
は既に xc/programs/Xserver/hw/sun
に統合されています。
xf86site.def
は多少の変更する必要があります:
NetBSD.cf
の最後に定義します。)この Sun 用に移植したサーバに関して問題が発生した場合は、XFree86 のメー リングリストよりも port-sparc@NetBSD.Org メーリングリストか、直接筆者 matthieu@laas.fr まで連絡してください。
現在 NetBSD プロジェクトでは、XFree86 のソースを元にいくつかの変更が行 われた独自のソースツリーを持っていることに注意してください。こちらのソー スを使用して再構築することもできます。NetBSD の xsrc ソースツリーは以 下のところから入手可能です: ftp://ftp.netbsd.org/pub/NetBSD/NetBSD-current/xsrc/