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13. X の実行

ネットワークソフトウェア、 X, プレゼンテーションマネージャを同時に実行 するには、メモリは最低 16MB は欲しいところです。サーバ、ウィンドウマネー ジャ、xterm 1 つでメモリをだいたい 4〜6MB 使います。X は 8MB 以下のメ モリでも起動しますが、激しいスワップが起きて、性能は非常に悪くなります。 しかし、考え方は人それぞれなので、これでも我慢できると思う人もいるかも しれません。

リソースに関する要求は他にもいくつかあります: WindowMaker, KDE, Gnome, Enlightenment 等の複雑なデスクトップ環境が登場したことにより、非常に多 くのグラフィックスフィーチャが追加され、必要なリソースは大きくなりました。 X サーバは使われたフォントやリソース設定を内部的にキャッシュするので、 ウィンドウ(バッキングストア)の数によっては、先に述べた量よりもずっと多 くのメモリとスワップ領域が必要となります。また、X は PM と同時に動作し て資源を共有することも考慮してください。筆者のシステムは比較的強力な PII-233、メモリ 128M のマシンですが、これは開発システムです。 64MB がだいたい標準で、普通の目的ではこれで十分です。筆者のラップトッ プ機では、メモリ 32MB でも Aurora と XFree86 が一緒に動いています。

初めてのユーザが X ウィンドウを起動するための最も簡単な方法は、

startx
を PM の CMD ウィンドウから実行することです。このコマンドを フルスクリーンのセッションやリモートの telnet セッションから実行すると 問題が起きることが報告されているので、これを行ってはいけません。

X ウィンドウから抜け出すには、コンソールになっている xterm で ``exit'' を入力してください。.xinitrc, .xserverrc, .twmrc ファイルを HOME 環境変数が指しているディレクトリに作 成することで、X をカスタマイズすることができます。これらのファイルにつ いては xinit と startx のオンラインマニュアルで説明されています。

デフォルトでは、システム全体の xinitrc ファイル (Y:/XFree86/lib/X11/xinit/xinitrc.cmd)は かなり作りが簡単である twm ウィンドウマネージャをインストールしま す。 http://ais.gmd.de/~veit/os2/xf86ported.html にある移植ソフトウェアのページで、もっと良いウィンドウマネージャを見つ けることができるでしょう。


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