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2. ユーザから見た /dev/fb*

ユーザの視点から見ると、フレームバッファデバイスは /dev にあ る他のデバイスとほとんど同じに見えます。これはメジャー番号 29 を使うキャ ラクタ型デバイスで、マイナー番号でフレームバッファの番号を指定します。

慣習により、以下のデバイスノードが使われます(数字はデバイスのマイナー 番号を示します):

0 = /dev/fb0

最初のフレームバッファ

32 = /dev/fb1

2番目のフレームバッファ

...

224 = /dev/fb7

8番目のフレームバッファ

後方互換性のため、/dev/fb0current から fb0 にシンボ リックリンクを作ることになるかもしれません。

フレームバッファデバイスは「通常の」メモリデバイスでもあります。つまり、 内容を読み書きすることができます。例えば、以下のコマンドで画面のスナッ プショットを取ることができます:

    cp /dev/fb0 myfile
    

同時に複数のフレームバッファを持つこともできます。例えば、組込みのハー ドウェア以外に追加のグラフィックスカードを持っている場合です。それぞれ に対応するフレームバッファ(/dev/fb0/dev/fb1 など) は独立して動作します。

フレームバッファデバイスを使うアプリケーションソフトウェア(例: X サー バ)は、デフォルトで /dev/fb0 を使います(古いソフトウェアは /dev/fb0current を使います)。環境変数 $FRAMEBUFFER にフレームバッファデバイスのパス名を設定 することにより、別のフレームバッファデバイスを指定することができます。 例(sh/bash ユーザの場合):

    export FRAMEBUFFER=/dev/fb1
    

または(csh ユーザの場合):

    setenv FRAMEBUFFER /dev/fb1
    

これを設定した後は、X サーバは 2 番目のフレームバッファを使うようにな ります。


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