この新しい X11R6 は、単にサーバを最新のものに更新するだけではありませ ん。これは DG/ux システムの新しいプログラミング環境であり、 全ての *フリー* なソフトウェア、つまり X ウィンドウシステム用でない ソフトウェアも導入できるようになります。このソフトウェアは Data General の古い(そして質の低い) X11 ではコンパイルできません。 ほとんど全ての(ソースで提供されている)X11 用ソフトウェア(フリーでも、 そうでなくても)に用意されている Imakefile は、DG/ux の /usr/opt/X11 に ある壊れた "imake" コマンドでは全く動作しません。
DG/ux の imake はひどい壊れ方です: 筆者は DG/ux のリリース R4.11,MU01, ...MU04, R420, R4.20MU02 ,R4.20MU03 と見てきましたが、これらのリリースに入っている imkae コマンドをわざわ ざ見ようという人は誰一人いませんでした…。
今までは、DG/ux に新しい X11 を取り込むという点で DG は比較的冷淡でし たが、新しい人が何人か加わって、最近は DG のX11R6(XFree6)への考え方が 転換しました。これは良い方向です。なぜなら、究極の目標は XFree86 (3.3.5 あるいは別のバージョン)を彼らの DG/ux Unix で動かすこ とだからです。 筆者が DG/ux のソース(つまり元々の R5 のソース。ですがそれだけではなく 例えば DG/ux のカーネルコンソールドライバのソース等のようなカーネルの ドライバのソースも含みます)に触れることができれば、DG/ux での X11 環境 をもっと良くできると思います。
筆者はこの X11 を使って、Linux で動作しているほとんど全てのソフトウェ アを DG/ux でコンパイルしています。XFree86 でこの作業を行うにあたって、 筆者はいくつかの技術的な疑問についてずっと助けてくれた David Dawes さ んに感謝の意を示したいと思います。また D.T. さんも貴重な手助けをしてく れた人達の一人です。最後に、システムコールにまつわるいくつかの問題につ いて教えてくださって John H. さんに感謝の意を示します。
$XFree86: xc/programs/Xserver/hw/xfree86/doc/Japanese/sgml/DGux.sgml,v 1.1.2.1 1999/12/02 12:30:34 hohndel Exp $