LynxOS x86 2.3.0 と 2.4.0 付属の Motif ライブラリは、XFree86 のライブラ リと組み合わせて使うこともできます。XFree86 と LynxOS の Motif をシス テムにインストールした後に、以下の手順の概略にしたがってください。
Motif のライブラリとユーティリティへのシンボリックリンクを
/usr/X11R6
ディレクトリツリーに作らなければなりません。
ln -s /usr/bin/X11/uil /usr/X11R6/bin
ln -s /usr/lib/libUil.a /usr/X11R6/lib
ln -s /usr/lib/libMrm.a /usr/X11R6/lib
ln -s /usr/lib/libXm.a /usr/X11R6/lib
ln -s /usr/lib/X11/uid /usr/X11R6/lib/X11
ln -s /usr/include/Xm /usr/X11R6/include
ln -s /usr/include/Mrm /usr/X11R6/include
ln -s /usr/include/uil /usr/X11R6/include
Motif の imake 設定ファイルは LynxOS の X ウィンドウパッケージに含まれ
ています。これを /usr/X11R6
ディレクトリツリーにコピーしなけ
ればなりません。
cp /usr/lib/X11/config/Motif.* /usr/X11R6/lib/X11/config
XFree86 のライブラリは -mposix コンパイラオプションを使ってコンパイル
されており、一方 LynxOS x86 2.3.0 付属の Motif のライブラリではこのオプショ
ンを使っていません。この非互換性により、Motif の
XmFileSelection
ウィジェットは誤った(つまり POSIX)のディレク
トリルーチンとリンクされてしまいます。この問題を回避するためには、ライ
ブラリに以下のパッチを適用します:
cp /usr/lib/libXm.a /usr/X11R6/lib
ar x /usr/X11R6/lib/libXm.a Xmos.o
ar x /lib/libc.a directory.s.o
ld -r -o x.o Xmos.o directory.s.o
mv x.o Xmos.o
ar r /usr/X11R6/lib/libXm.a Xmos.o
このパッチは 2.3.0 以降のリビジョンの LynxOS では必要ありません。
/usr/X11R6/lib/X11/config/lynx.cf
を編集し、HasMotif
の定義
#define HasMotif NO
から
#define HasMotif YES
に変更します。
LynxOS の Motif に付属の Motif.tmpl
ファイルを XFree86 で動作
させるためには修正が必要です。UnsharedLibReferences
への参照
全てについて、最初の引き数を
UnsharedLibReferences(<Something>LIB, Arg2, Arg3)
から
UnsharedLibReferences(<Something>, Arg2, Arg3)
に変更しなければなりません。
この変更は必ず、/usr/X11R6/lib/X11/config
にコピーしたファイ
ルに適用してください。