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6. XFree86 配布物のコンパイル

XFree86 をソースから再構築しようとする前には、 「 XFree86 の構築」を読んで、構築の手続 きの詳細を調べてください。次のセクションでは、構築の手続きの点から LynxOS 特有の注意を述べています。

6.1 必要なディスク容量

現在は LynxOS 移植版の XFree86 では、共有ライブラリはサポートされてい ません。オンラインマニュアルも含めたバイナリの完全なインストールには、 約 90〜100MB のディスク容量が必要です。システムをコンパイルするには、 少なくとも空きディスク容量が 230MB 必要でしょう。

6.2 システム環境に対する変更点 (LynxOS x86)

XFree86 の配布物をコンパイルする前には、システムを少し調整しなければな らないでしょう:

LynxOS x86 2.5

LynxOS x86 2.4

を使って設定します。
LynxOS x86 2.3

これは実際にはテストされていませんが、2.4 向けに説明した手順は 2.3 に も適用できるはずです。

LynxOS x86 2.2.1

これは実際には全くテストされておらず、構築はどこかで失敗するでしょう。

6.3 make World

ソース配布物から XFree86 を再構築しようとする前には、 XFree86 の構築を読んでください。

次に

     make World
  

を実行して、XFree86 をコンパイルします。数時間後には(たぶん XFree86 シ ステムがうまく構築され)、

     make install
  

を使ってソフトウェアをインストールすることができます。`make install' を実行する際には、スーパーユーザ(root)としてログインしていなければなり ません。必ず `make World' で使ったのと同じコンパイラ(LynxOS 2.3.0/2.4.0 では CYGNUS GNU-C)を使うように環境を設定してください。 LinkKit をインストールするには、

     make install.linkkit
  

を使ってください。LynsOS 2.2.1 では、プログラムはインストール時にスト リップされません。これは、インストールがファイルシステム境界にまたがっ た時に現われる strip プログラムの問題のせいです。

オンラインマニュアルのインストールについては、 XFree86 のオンラインマニュアルのインストール セクションを参照してください。

LynxOS x86 2.5.0 では、深くネストしたディレクトリで make の問 題(コアダンプやハングアップ等)に出会うかもしれません。このような場合に は、GNU make のバージョン 3.75 以上に更新してください。


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