XFree86 3.3 は LynxOS microSPARC 上と LynxOS PPC 上でもコンパイルでき
ます。microSPARC の場合は、X サーバは CG3 と CG6 カラーフレームバッファ
をサポートし、PPC の場合は現時点では X サーバは利用できません。(2.5.0
以前のバージョンで)構築を始める前には、PATH 環境変数に入っているディレ
クトリのいずれかに、CYGNUS gcc から cc
という名前へのシンボリッ
クリンクを作らなければなりません。
microSPARC 上で構築を行う前には、xc/programs/Xserver/hw/sunLynx/patch.Console
として用意されているコンソールドライバ用のパッチをインストールしなけれ
ばなりません(2.5.0 以前のリビジョンの LynxOS の場合は
xc/programs/Xserver/hw/sunLynx/patch.Console-2.4.0
を使ってく
ださい)。このパッチは LynxOS オリジナルのドライバのちょっとしたバグを
修正し、キーボードの種類の検出とキークリックの制御の機能を追加します。
オリジナルのドライバのバックアップを生成し、パッチをインストールするに
は、以下のコマンドを実行します:
# cd /
# tar cf /sys/drivers/console.tar /sys/drivers/console
# patch -p -E < xc/programs/Xserver/hw/sunLynx/patch.Console
# cd /sys/drivers/console
# make install
# cd /sys/lynx.os
# make install
# reboot -a
パッチをインストールしないことを選んだ場合には、
xc/config/cf/lynx.cf
を編集し、SparcConsoleDefines
の定義を
#define SparcConsoleDefines -DPATCHED_CONSOLE
から
#define SparcConsoleDefines /* -DPATCHED_CONSOLE */
に変更しなければなりません。
microSPARC 上で X サーバを初めて起動する際には、ポインタがマウスの動き にいくらか遅れて追従する(特にマウスをとても速く動かしている場合)ことに 注意してください。特定のウィンドウマネージャ(mwm 等)を使っている場合に は、ウィンドウの移動が正しく動作しない点にも注意してください。このよう な現象は、次にサーバを起動した時には起こらないはずです。
lynx.cf
で有効にすれば白黒カード用のサーバが正しくコンパイル
されますが、テストは全く行われていません(報告はお待ちしています)。
$XFree86: xc/programs/Xserver/hw/xfree86/doc/sgml/LynxOS.sgml,v 3.14.2.11 1999/12/11 19:00:43 hohndel Exp $ $XConsortium: LynxOS.sgml /main/10 1996/10/28 05:13:07 kaleb $