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10. ネットワーク設定に関する注意

TCP/IP ネットワークシステムの正しいインストールについての手引きさえ、 本ドキュメントの範囲を越えています。この作業は読者の皆さん自身が行うか、 どこかから手伝ってくれる人を探してくるしかありません。ここで言えること は、TCP/IP ベースの LAN ネットワーク上でうまく動作している PC は、 XFree86/OS2 もうまく動作するだろうということだけです(他の必須の条件も 満たされている場合)。

IAK を使っている場合には、インターネットプロバイ ダに接続している間だけ XFree86/OS2 を使いたいのでなければ、特別な設定 が必要です。この設定はいわゆる「ローカルホスト」や「ループバック」と言 われる設定です。これはローカルのネットワークインタフェースで、同じホス トに「ループして」戻ってくるものです。この場合には以下の設定が必要です:

  1. 以下の内容を持つ \tcpip\etc\hosts という ファイルを作成します:
    127.0.0.1  localhost
    
  2. 以下の行を \tcpip\bin\tcpstart.cmd に追 加します:
    ifconfig lo 127.0.0.1 up
    
    このような tcpstart.cmd ファイルが無い場合(Warp 4 では、このファイルは \MPTN\BIN\MPTSTART.CMD と呼ばれます)には、この ファイルを作成し、以下のような行を CONFIG.SYS ファイルに追加してくださ い: CALL=C:\OS2\CMD.EXE /Q /C C:\tcpip\bin\tcpstart.cmd >NUL: (起動ドライブは C: であるものとしています。)
  3. 前のセクションで説明した通り、HOSTNAME 環境変数に localhost を設定します。
  4. 以下の行を CONFIG.SYS に追加します:
    SET USE_HOSTS_FIRST=1
    
  5. 再起動後、以下のコマンドが動作するか確認します:
    [C:\] ping localhost
    

PC が LAN に接続されている場合(直接でも、SLIP/PPP 経由でも)には、この 「ループバック」インタフェースは必要ありません。

SLIP/PPP 回線の場合には、XFree86 を起動するに、この接続を確立し なければなりません。詳しくは次の節を見てください。

ホスト名を使う(例えば DISPLAY 変数内での使用)機能は、 ホスト名解決機構と関係する点に注意してください。LAN ベースの DNS サー バを利用できないのであれば、関係するホスト名をHOSTS ファイルに追 加しなければなりません。システムの設定フォルダの TCP/IP 設定ダイアログ を使えば、このファイルを編集できます。

XFree86/OS2 に付属している checkinstall.cmd スクリプトは、設定に 関するアドバイスもいくらかしてくれます。

これやや他の基本的なネットワーク関係のツールを動作させる際に問題が起こっ たら、FAQ ( xf86os2 mailing list) を調べるか、 メーリングリストのアーカイブ を調べてください。


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