TCP/IP ネットワークシステムの正しいインストールについての手引きさえ、 本ドキュメントの範囲を越えています。この作業は読者の皆さん自身が行うか、 どこかから手伝ってくれる人を探してくるしかありません。ここで言えること は、TCP/IP ベースの LAN ネットワーク上でうまく動作している PC は、 XFree86/OS2 もうまく動作するだろうということだけです(他の必須の条件も 満たされている場合)。
IAK を使っている場合には、インターネットプロバイ ダに接続している間だけ XFree86/OS2 を使いたいのでなければ、特別な設定 が必要です。この設定はいわゆる「ローカルホスト」や「ループバック」と言 われる設定です。これはローカルのネットワークインタフェースで、同じホス トに「ループして」戻ってくるものです。この場合には以下の設定が必要です:
\tcpip\etc\hosts
という
ファイルを作成します:
127.0.0.1 localhost
\tcpip\bin\tcpstart.cmd
に追
加します:
ifconfig lo 127.0.0.1 up
このような tcpstart.cmd ファイルが無い場合(Warp 4 では、このファイルは
\MPTN\BIN\MPTSTART.CMD
と呼ばれます)には、この
ファイルを作成し、以下のような行を CONFIG.SYS ファイルに追加してくださ
い:
CALL=C:\OS2\CMD.EXE /Q /C C:\tcpip\bin\tcpstart.cmd >NUL
:
(起動ドライブは C: であるものとしています。)localhost
を設定します。
SET USE_HOSTS_FIRST=1
[C:\] ping localhost
PC が LAN に接続されている場合(直接でも、SLIP/PPP 経由でも)には、この 「ループバック」インタフェースは必要ありません。
SLIP/PPP 回線の場合には、XFree86 を起動する前に、この接続を確立し なければなりません。詳しくは次の節を見てください。
ホスト名を使う(例えば DISPLAY
変数内での使用)機能は、
ホスト名解決機構と関係する点に注意してください。LAN ベースの DNS サー
バを利用できないのであれば、関係するホスト名をHOSTS
ファイルに追
加しなければなりません。システムの設定フォルダの TCP/IP 設定ダイアログ
を使えば、このファイルを編集できます。
XFree86/OS2 に付属している checkinstall.cmd
スクリプトは、設定に
関するアドバイスもいくらかしてくれます。
これやや他の基本的なネットワーク関係のツールを動作させる際に問題が起こっ たら、FAQ ( xf86os2 mailing list) を調べるか、 メーリングリストのアーカイブ を調べてください。