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11. 動的な IP の考慮

一般的には、マシンの IP が固定であれば全体が最もうまく動作します。 ローカルホストアドレスと(ルーティングされない)固定のローカルアドレス (10.x.x.x, 192.168.x.x, 172.16.x.x-172.31.x.x)でもうまく動作します。 X 接続などの両端で問題が起こるのは、動的な IP アドレスが含まれている場 合です。これは例えば、ISP に PPP 接続している場合などです。残念ながら、 XFree86/OS2 のネットコミュニティはこれに役立つスクリプト群をまだ用意で きていないので(筆者がまとめるつもりです)、ここでは実際に問題になってい ることについてヒントをいくつか出すだけにします: X サーバは定義された何 らかの値を持つホスト/ポート番号のソケットで X プロトコルのパケットを 監視します。X サーバはソケットに関する情報をコマンドラインまたは解決さ れたホスト名(ホスト名は HOSTS ファイルまたは DNS サーバから取得し ます)から得ます。ここで HOSTNAME 変数が出てきます。一度サーバが動 き出すと、IP/ホスト名の設定変更はもはや認識されません。したがって、動 的に IP が割り当てられる接続上で X を使うための一般的なアプローチは以 下のようになります: ISP への接続をまず確立し、それから X サーバを起動 します。X サーバの起動を行う関連スクリプトは startx.cmd です。このスク リプトは(間接的に) \XFree86\lib\X11\xinit\xinitrc.cmd スクリプトを実行します。したがって、これらのスクリプトを修正して、 HOSTNAME 変数と DISPLAY 変数を正しく設定し、正しい IP アドレ スを使って X サーバを起動しなければなりません。X サーバのログの一番初 めのあたりには、監視している IP アドレスがデバッグ目的のために出力され ています。


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