一般的には、マシンの IP が固定であれば全体が最もうまく動作します。
ローカルホストアドレスと(ルーティングされない)固定のローカルアドレス
(10.x.x.x, 192.168.x.x, 172.16.x.x-172.31.x.x)でもうまく動作します。
X 接続などの両端で問題が起こるのは、動的な IP アドレスが含まれている場
合です。これは例えば、ISP に PPP 接続している場合などです。残念ながら、
XFree86/OS2 のネットコミュニティはこれに役立つスクリプト群をまだ用意で
きていないので(筆者がまとめるつもりです)、ここでは実際に問題になってい
ることについてヒントをいくつか出すだけにします: X サーバは定義された何
らかの値を持つホスト/ポート番号のソケットで X プロトコルのパケットを
監視します。X サーバはソケットに関する情報をコマンドラインまたは解決さ
れたホスト名(ホスト名は HOSTS
ファイルまたは DNS サーバから取得し
ます)から得ます。ここで HOSTNAME
変数が出てきます。一度サーバが動
き出すと、IP/ホスト名の設定変更はもはや認識されません。したがって、動
的に IP が割り当てられる接続上で X を使うための一般的なアプローチは以
下のようになります: ISP への接続をまず確立し、それから X サーバを起動
します。X サーバの起動を行う関連スクリプトは startx.cmd です。このスク
リプトは(間接的に) \XFree86\lib\X11\xinit\xinitrc.cmd
スクリプトを実行します。したがって、これらのスクリプトを修正して、
HOSTNAME
変数と DISPLAY
変数を正しく設定し、正しい IP アドレ
スを使って X サーバを起動しなければなりません。X サーバのログの一番初
めのあたりには、監視している IP アドレスがデバッグ目的のために出力され
ています。