X を実行するにはメモリが最低 8MB 必要です。サーバ、ウィンドウマネージャ、 ディスプレイマネージャ、xterm でメモリを約 4MB 使います。メモリが 4MB のシステムでは、gcc のように数メガバイトの空きメモリを期待する他のアプ リケーションの分のメモリがほとんど残りません。X はメモリ 4MB でも動作 しますが、実際には X の実行中にコンパイルを行うと、頻繁にページングが 発生するために時間が 5〜10倍かかってしまいます。
ディスプレイマネージャを起動するには、コンソールから root でログインし
て、``xdm -nodaemon
'' を実行してください。
/etc/rc.local
中の以下の部分のコメントを外せば、起動時に自動
的に xdm を起動することができます:
if [ -x /usr/X11R6/bin/xdm ]; then
echo -n ' xdm'; /usr/X11R6/bin/xdm
fi
OpenBSD 2.2 のデフォルトのインストール状態では、X サーバ用の仮想コンソー ルデバイスを作成する必要があります:
cd /dev
./MAKEDEV ttyC5
OpenBSD 用の XFree86 のバイナリ配布には XDM-AUTHORIZATION-1 プロトコル のサポートは含まれていない点に注意してください。
初めてのユーザが X Window を起動するための最も簡単な方法は、
``startx >& startx.log
'' を実行することです。X サーバが画
面表示を引き継ぐため、エラーメッセージはリダイレクトしないと無くなって
しまいます。
X から抜けるためには、コンソールになっている xterm で ``exit
'' と
入力します。ホームディレクトリに .xinitrc
, .xserverrc
,
.twmrc
ファイルを作ることにより、X をカスタマイズすることができま
す。これらのファイルについては、オンラインマニュアルの xinit と
startx の説明を参照してください。