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8. X に対するカーネルのサポート

OpenBSD において X を確実にサポートするには、 /sys/arch/i386/conf にある設定ファイルに以下の行が含まれてい なければなりません:

options XSERVER

8.1 コンソールドライバ

このサーバは 2 つの標準の OpenBSD/i386 コンソールドライバ(pcons と pcvt)をサポートしています。これらは実行時に検出されるので、サーバ側で の設定は不要です。

pcvt コンソールドライバが OpenBSD でのデフォルトです。このドライバは複 数の仮想コンソールを提供し、キーボードのサポートも国際化されています。

8.2 アパーチャドライバ

OpenBSD にはデフォルトで、マルチユーザモード時には /dev/mem デバイスへのアクセスを無効にするカーネルセキュリティ機能が含まれていま す。しかし、XFree86 のサーバは、表示メモリにアクセスするためにリニアア クセスを利用(あるいは必要と)します。

P9000, Mach64, AGX サーバはリニアメモリアクセスを必要とします。他のア クセラレーション付きサーバはこの機能を利用することができますが、必ずし も必要とはしません。SVGA サーバのドライバの一部もリニアメモリアクセス を必要とします(特に Matrox ドライバ)。

XFree86 でリニアメモリにアクセスするための望ましい方法は、アパーチャド ライバを使うことです。

このステップはオペレーティングシステムの細かいバージョンに深く依存しま す:

これを行った後、システムを再起動してください。XFree86 は利用可能であれ ばアパーチャドライバを自動的に検出します。

警告: /bsd 以外のカーネルを起動する場合、ローダブルモジュー ルがシステムをクラッシュさせる可能性があります。他のカーネルを実行した い場合は、シングルユーザモードでブートしてください。

警告: (一度 X が起動するとシステムが同じセキュリティ状態になるよ うに)アパーチャドライバは同時に 1 つのアクセスしか認めません。つまり、 複数のサーバを複数の仮想端末で実行している場合、最初の 1 つだけがリニ アメモリアクセスを行えます。複数の X サーバを同時に実行する必要がある 場合には、'option INSECURE' を使ってください。

リニアメモリアクセスを有効にするための別の(あまりお勧めできない)方法と しては、カーネルの設定ファイルに ``option INSECURE'' を追加して新しい カーネルを構築し、カーネルのセキュリティ機能を無効にする方法があります。 OpenBSD 2.2 以降では、さらに /etc/rc.securelevel 内で securelevel を 1 に初期化している行をコメントアウトする必要があり ます。

8.3 MIT-SHM

OpenBSD は System V 共有メモリをサポートしています。カーネルがこの機能 をサポートしていることを XFree86 が検出した場合、XFree86 は MIT-SHM 機 能拡張をサポートします。

System V 共有メモリのサポートをカーネルに追加するには、以下の行をカー ネル設定ファイルに追加してください:

 # System V-like IPC
 options         SYSVMSG
 options         SYSVSEM
 options         SYSVSHM


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