次のページ
前のページ
目次へ
SCO 付属の xterm
の terminfo 記述は、R5 配布に含まれる xterm
記述と互換ではありません。
バスマウス, キーボードマウス、PS/2 マウスを使うためには、前述のよう
に 'mkdev mouse
' を使って SCO 環境でマウスンドライバの設定を
行わなければなりません。それから、XF86Config で OsMouse
オプ
ションを指定して、XFree86 に SCO マウスドライバを使うよう指定します。
この指定を行うには、XF86Config の Pointer セクションで
Protocol
に "OsMouse
" を設定します。シリアルマウスに
対して "OsMouse
" を使うこともできます。特に、XFree86 のマウス
ドライバでマウスがうまく動作しない場合にはそうするとよいでしょう。
SCO TCP/IP パッケージをインストールしていなくても、あわてないでくださ
い。XFree86 は TCP/IP 無しでもうまく動作しますが、以下の作業の一部あ
るいは全てを多分行わなければならないでしょう:
- X サーバが ``/dev/socksys'' に関して出すエラーは気にしないでくだ
さい。X サーバは TCP/IP があっても無くても動作するように設定されていま
す。このエラーは TCP/IP が無いことを指摘していることと、サーバへの接続
メソッドが無効にされたことを指摘しているだけです。
- ``/dev/spx'' や接続タイプ ``sco'' を含むエラーは無視しないでくだ
さい。これは、ローカルマシン上で接続に使われるストリームパイプに何らか
の問題があるということです。まずはサーバに「s-ビット」が設定されている
ことを確かめましょう。これは使っている X サーバに対して次のコマンドを
実行することで確かめられます:
ls -al /usr/X11R6/bin/XF86_XXXXXX
出力では、文字「x」ではなく文字「s」が入っているはずです。例えば、
-rwsr-xr-x 1 root bin 1074060 Jul 24 11:54 XF86_W32
は正しいですが、
-rwxr-xr-x 1 root bin 1074060 Jul 24 11:54 XF86_W32
は誤りです。
- ``mkdev streams'' を使ってカーネルにストリームをインストールしな
ければならないかもしれません。詳しくは SCO のマニュアルで調べてくださ
い。
- /dev ディレクトリで一部のデバイスを設定する必要があるかもしれま
せん。本ドキュメントの「トラブルシューティング」セクションで、
``/dev/spx'' と ``Xsco'' の説明をしている項目を調べてください。
- ストリームリソースの設定が低すぎるかもしれません。以下に挙げる値
について、ストリームのパラメータを調べるべきですが、値が高めであれば変
更する必要はありません。これらの値を調べるためには、root ユーザとして
ログインし、``/etc/conf/cf.d'' ディレクトリに移動し、``./configure''
を実行してください。
configure を実行したら ``Streams Data'' を選択して、エントリを見ていき
ます。値を変更するのでなければ、それぞれのプロンプトで単に
<ENTER> を押すだけです。確認する値と、その最小値を以下に挙げてお
きます:
NSTREAM 128
NQUEUE 512
NBLK4096 4
NBLK2048 32
NBLK1024 32
NBLK512 32
NBLK256 64
NBLK128 256
NBLK64 256
NBLK16 256
NBLK4 128
NUMSP 128
通常はこれらの値を変更する必要はないでしょう。しかし、変更をしなければ
ならない場合には、configure は終了の前に変更をセーブするかどうか確認を
行い、UNIX カーネルを再構築する手順の続きを表示します。
次のページ
前のページ
目次へ