以下のオプションは SiS ドライバ専用です。各項目は XF86Config ファイルの `svga' ドライバセクションの、適用する色の深さについての Screen サブセ クションで指定しなければなりません(オプションを全ての色の深さに対して 有効にするには、Device セクションでオプションを指定します)。
このオプションを使うとお使いのカードのメモリクロックを変更できます (5597 と 6326 の場合のみ)。メモリのタイミングを変更するとハードウェア を壊す可能性もありますが、オーバークロッキングの悪影響は普通は描画時に ノイズが乗ることくらいです。それでも気をつけてください。普通は少しクロッ クを上げると描画速度が向上し、ドットクロックも高くすることができるよう になります。サーバは起動メッセージでデフォルトのメモリクロック値を出力 するので、この値を基本値として使うと良いでしょう。単位は MHz です。
このオプションを使うと、設定可能なドットクロックの最大値を変更することが できます(5597 と 6326 の場合のみ)。この指定をしなかった場合、サーバは メモリのクロックと速度、バンク数に基づいて安全側に寄った推定を行います。 モニタがより高いドットクロックをサポートしており、カードも高いドットク ロックをサポートできることが分かっている場合は、このオプションを試して ください。(モニタに対してではなく)設定に対して速度が速すぎた場合、画面にノイズ が乗ったり画面が表示されない等の色々な影響が出ます。モニタがサポートして いるドットクロックであっても、135MHz 以上(6326 の場合には 175MHz 以上) の速度を指定しないでください。
デフォルトでは XAA(XFree86 Acceleration Architecture) が使用されます。 このオプションは XAA の使用を無効にし、古い BitBlt アクセラレーション 操作を有効にします(後述)。
86c202 以降のチップでは、デフォルトで全てのクロックに対してプログラマ ブルクロックが使われます。このオプションを使わないで、チップがサポート している固定のクロック値を使うこともできます(メーカー依存)。 (訳注: 動作的には「このオプションを使って、チップがサポートしている固定のクロッ ク値を使うこともできます(メーカー依存)。」が正しいのでは?)
デフォルトではハードウェアカーソルを使用します。
デフォルトでは、全てのチップにおいてリニアアドレッシングが使用されます。 しかし、実装によってはリニアアドレッシングに不具合があります。このオプ ションでリニアアドレッシングを無効にすることができます。ハードウェアア クセラレーションと 16/24 bpp はリニアアドレッシングが有効な時だけサポー トされる点に注意してください。
このオプションは BitBLT エンジンの使用を全て無効にします。アクセラレー ション関係の問題に対処する時に役立ちます。一般には、このオプションを使 うと性能が低下します。
イメージ書き込みに関する問題と、たぶんスティプルのアクセラレーションの問 題に対処する際に役立ちます。一般には、このオプションを使うと性能が低下 するでしょう。
5597/8 と 6326 には VRAM 上にあるエンジンのコマンドキューを拡張するオ プションがあります。キューの長さを拡張すると、ドライバは一部の色展開コ マンドのキューの状態チェックだけを行います。このオプションを使うと性能 は向上しますが、コマンドが消えてしまい、画面表示がおかしくなる可能性が あります。拡張されるコマンドキューのサイズは 16-32K なので、その確率は非常 に低いですがゼロではありません。実験では性能の向上は約 8-10% です。現 時点では、このオプションの使用時に xaa_benchmark オプションを使うとアクセラレー ションエンジンが止まってしまい、イメージ表示がおかしくなります。
このオプションは、いくつかのレジスタをちょっとを設定します。ドキュメ ントには記述されていますが、筆者はこのオプションが役に立つのか知りませ ん。安定性や性能にどんな違いが出るのかもわかりません。
1サイクルメモリアクセスを有効にします。このオプションを試してください。 メモリのバンド幅が増えるので、高解像度モードで画面が乱れてノイズが出る 可能性が減ります。
このオプションは CRT の FIFO を調停するための閾値を変更します。 fifo_aggressive を指定すると、CPU が VRAM に長い間アクセスできるように なります。fifo_conservative を指定すると CPU がメモリを使っている時に CRT がメモリを読み出そうとしてノイズが乗ってしまう可能性が小さくなり ます。ただし、性能は悪くなります。デフォルト値は aggressive と moderate の間です(moderate より agressive 寄りです)。