PVGA1 以降の全ての Western Digital 製チップセットは、メモリリフレッシュ
クロック値をビデオタイミング用の別のドットクロック値として使う機能をサ
ポートしています。したがって、これらのチップセット全てにおいてサーバは
「通常」以外に 1 つのクロック値を検出します。つまり、
XF86Config
ファイルに古い `Clocks
' 行がある場合、こ
の部分をコメントアウトし、`-probeonly
' オプションを付けてサー
バを再実行してクロック値を全て見つけなければならないということです。最
後の値以外は今までと同じ値のはずですが、最後の値は新しい値になっている
でしょう。
WD90C00 チップセットの場合は 640x480 256色モードしかサポートしていませ ん。メモリが 512k あれば 800x600 以上も使えるはずなのですが、チップセッ トそのものに機能が無いのです。これはデータシートに記述されています (仕様としては1024x768x16, 640x480x256 が書かれています)。作者らもこの 動作を確認しています。
WD90C24, WD90C30, WD90C31 の場合、サーバは 17 個のクロックを検出します。
この 3 つのチップセットのうちのいずれかをお持ちであれば、サーバにクロッ
ク値を再検出させて XF86Config
を更新しなければなりません。
XF86Config
には、Western Digital 製チップセット(WD90C24 を除
く)だけで使用できる `Option
' フラグがあります。このオプション
は "swap_hibit"
です。実験で調べたところ、WD90C1x, WD90C3x
チップセットでは高次のドット選択ビットを反転させる必要があり、PVGA1,
WD90C00 ではこれを反転させない必要があります。これはドライバにハードコー
ディングされています。ですが、実験のサンプル集合が比較的小さいので、こ
の動作を逆にするための "swap_hibit"
オプションを用意していま
す。サーバが検出したクロック値の最後の値が非常に低い(28MHz 以下)場合、
このオプションが必要だと思われます。