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これから先の 3 つのセクションの内容は、WD90C24, WD90C24a, WD90C24a2 を
使っている場合で、かつ XF86Config ファイルで他のチップセットを指定して
いない場合に限って適用されます。SVGA サーバの pvga1 ドライバは
wd90c24 系のチップを WD90C30 とは別のチップとして識別するので、このチッ
プを WD90C3X として扱ったときに起こる問題のほとんどは解決するようです。
pvga1 ドライバの新しいコードは以下の機能を持っています:
- シャドウレジスタを適切な時にロックします。これは LCD 表示モード
や LCD/CRT 同時表示モードが選択時に、デュアルスキャンスクリーンを使っ
ている X が終了した後に画面がおかしくなるのを防ぐはずです。このコード
は、シャドウレジスタをいつロックするか等に関して、BIOS の動作にいくら
か依存しています。
- デュアルスキャンのシステムで外部 CRT のみのディスプレイが使われ
ているとき、サーバ起動時に 1M VRAM 全てを使えます(強制的に使います)。
解像度 1024x768x8 が使えます。
XF86Config
ファイルで 512K 以上の VRAM が必要な仮想スクリー
ンのサイズを指定した場合、サーバがデュアルスキャンの LCD で起動したと
きにドライバは仮想スクリーンのサイズを強制的に 640x480 にします。これ
により、1024x の解像度の CRT と LCD を切替える時に XF86Config
を
編集する必要はなくなります。仮想スクリーンのサイズが指定されていない場
合の仮想スクリーンのサイズは、LCD モードで 800x600, CRT 専用モードで
1024x768になります(したがって、選ぶことができます)。
- ビデオメモリが 1M のデュアルスキャンのシステムでは、現在も X を
終了し、ディスプレイを切替え、 X を再起動して LCD と CRT 専用モードを
変更しなければならない点に注意してください。この理由は、一度サーバを起
動すると仮想スクリーンのサイズは変更できないからです。現在のサーバとデュ
アルスキャンディスプレイを使う WD90C24 の組合せでは、この問題を回避す
る方法はありません。デュアルスキャン LCD を使用中の場合は、「フレーム
バッファ」に使うために WD90C24 が必要とするビデオメモリは半分です。
- 新しいサーバは WD90C24a のアクセラレーション付き機能を使っていま
す。WD90C24 も必要な機能を「全て」もっているかどうかは、データシートか
らはわかりません。WD90C24 ではアクセラレーションは効かないと言う人もい
ますが、WD90c24a のデータシートの相違点に関するセクションを見ると、3
つのチップ全てでアクセラレーションが効くように読めます。アクセラレーショ
ンについて書かれている相違点は、ハードウェアが行う線の描画の方式です。
新しいチップだけが MS Windows が要求する線の描画の方式に対応しています。
たぶん、これが混乱を招いた原因かもしれません。というのも、アクセラレー
ション付きの Windows 用ドライバは WD90c24a チップしかサポートしていな
いからです。WD90C24 で問題が起こった場合には、
XF86Config
ファイル
の Device セクションに
Option "noaccel"
という行を追加してアクセラレーションを無効にすることができます。
- 新しいサーバは、他の一部のサーバと同じようにはプログラマブルクロッ
クをサポートしていませんが、17 個のクロックのうち 8 個は Clocks 行を使っ
て(ほとんど)任意の値に設定することができます。新しいサーバには VRAM の
クロック値を調整するためのオプションもあります。
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