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2. サポートしている RAMDAC

RAMDAC の指定がない場合、256 色と 80MHz までのドットクロック周波数をサ ポートする標準の RAMDAC を指定したものとみなされます。以下のタイプの RAMDAC を XF86Config ファイルの Device セクションで指定することができ ます(例: Ramdac "att20c490"):

att20c490

業界標準の 8 ビット RAMDAC です。基本モデルの Hercules Stingray Pro で 使われている RAMDAC は、これと互換です。40 または 55 MHz までのドット クロック値で 16bpp の色の深さがサポートされますが、これは DAC の速度レー トに依存します。約 36MHz までのドットクロック値で packed 形式がサポー トされます。

att20c498

業界標準の 16 ビット RAMDAC です。Hercules Stingray Pro/V と Stingray 64/V で使われている RAMDAC は、これと互換です。80MHz あるいは 110MHz までのドットクロック周波数で 16bpp がサポートされ、40 または 55MHz ま でで 32 bpp がサポートされます。

zoomdac

これは Hercules Stingray Pro/V と 64/V で実際に使われている RAMDAC で す。これはほとんど ATT20C498 と同様に扱われますが、ドットクロック値の 制限が正しく設定されます(16bpp の場合、ARK1000PV では 55MHz ですし、 ARK2000PV では少なくとも110MHz です)。加えて、packed 形式の 24bpp がサ ポートされ(ARK1000PV では 36MHz までで、まだ ARK2000PV ではサポートさ れていません)、ARK2000PV では 32 bpp もサポートされています(55MHz まで)。 この RAMDAC は自動的に検出されるはずです。

stg1700

全くテストされていません。

ics5342

<!- This is a clockchip/RAMDAC combination and is used on the Diamond Stealth 64 Graphics 2001 and newer Hercules cards that use the ARK2000MT. It is supported at 16bpp and 32bpp in addition to 256 color mode. 32bpp mode may not work. --> これはクロックチップと RAMDAC を組み合わせたものであり、Diamond Stealth 64 Graphics 2001 と ARK2000MT を使っている新しめの Hercules カー ドで使われています。256 色モードに加え、16bpp と 32bpp をサポートして います。32bpp モードは動作しないかもしれません。

キーワード Dacspeed を使うと RAMDAC のスピードレートを指定することがで きますが、指定の際には特に注意が必要です。素のクロック周波数は 80MHz を越えるかもしれません。ARK チップと一部の RAMDAC に対して 120MHz まで の素のスピードが指定されますが、これは FCC の既定を破るかもしれません し、そうでなくても動作が不安定になるかもしれません。ドットクロックが高 い 8bpp モード(135MHz 等)は通常、16 ビット DAC パス上で同時に 2 ピクセ ルを送ることによって実現されますが(ドットクロック値 135 MHz に対する素 のクロック値は 67.5MHz です)、これはまだドライバがサポートしていない操 作モードです。ドットクロックが高い設定は全くテストされていません。

現在のドライバは、DRAM のスピード(バンド幅)に従ってドットクロックの最 大値を制限するようになりました。(ICS5342 の場合を除くと)メモリのクロッ クのスピードを知ることはできないので、ドライバはデフォルト値として 60MHz を想定します。ARK1000PV の場合には、109MHz までで 8bpp, 55MHz ま でで16bpp, 36MHz までで 24bpp, 27MHz までで 32bpp が使用できます。メモ リを 2MB 積んだ ARK2000PV の場合には、100MHz までで 16bpp, 72MHz まで で 24bpp, 55MHz までで 32bpp が使用できます。実際のメモリのクロック値 が分かっているならば、キーワード MCLK を使って指定することが できます(例: MCLK 70)。

16bpp で XF86_SVGA を実行するには、X サーバに次のようなオプショ ンを指定します:

startx -- -bpp 16               5-6-5 RGB ('6万4千色', XGA)
startx -- -bpp 16 -weight 555   5-5-5 RGB ('ハイカラー')
startx -- -bpp 24               8-8-8 RGB (packed 形式の 24 ビットトゥルーカラー)
startx -- -bpp 32               8-8-8 RGB (32bpp のトゥルーカラー)


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