このドライバは、チップの設定が CRT のみのモードになっているか、あるい はLCD/同時操作モードのどちらになっているかを検出します。前者の場合には、 クロックのプログラミング機能が有効になり、ハードウェアの制限の範囲内で 任意のモードがサポートされます。チップの設定がLCD/同時操作モードになっ ている場合には、ドライバは BIOS の設定に従い、液晶パネルのサイズによっ て決まるモード1つだけを使用可能にします。
このドライバはインタレースモードやダブルスキャンモードはサポートしてい ません。
クロックの自動検出はサポートされていますが、当然ながらいつも通りの警告 や免責事項が適用されます。検出を行うとモニタや液晶パネルが瞬間的に許容 範囲を越える周波数で動かされることがあります。万全を期すならば、検出を 行う時にはモニタの電源を切っておくと良いでしょう。CRT モードの場合には、 ドライバがモニタに対して不適切なビデオタイミングを生成することがあるの で、注意してください。
組み込みチップの多くと同じく、グラフィックス操作の速度は使用するリフレッ シュレートに深く依存します。リフレッシュレートを高くしすぎると、性能は 落ちてしまいます。
以下の XF86Config の "Device" セクションは、どんな機器構成においてもきっ と動作するはずです:
Section "Device" Identifier "CardPC" VendorName "EPSON" BoardName "CardPC" Chipset "spc8110" Option "sw_cursor" Membase 0x03e00000 Option "no_linear" Option "noaccel" Option "fifo_moderate" EndSection
この Modeline 指定は、640x480 の液晶という機器構成でテストしました:
Modeline "640x480" 28.36 640 672 768 800 480 490 492 525
これらの Modeline 指定は CRT を使った機器構成でテストしました:
Modeline "640x480" 25.175 640 664 760 800 480 491 493 525 Modeline "800x600" 36 800 824 896 1024 600 601 603 625 ModeLine "832x624" 40 832 873 1001 1090 624 625 627 651 Modeline "640x400" 25.175 640 664 760 800 400 409 411 450