現在は 16 ビット(32768 色または 65536 色)、24 ビット(1600万色、packed 形式)、32 ビット(1600万色、sparse 形式)のピクセルを SVGA サーバでサポー トするには、リニアアドレッシングが必要です。この制限は将来のバージョン ではなくなるかもしれませんが、最近のカードはほとんど全てが PCI バスを 使っているので(リニアアドレッシングが問題となりません)、リニアアドレッ シングを必須でなくすることの優先度は他の機能よりも低くなっています。 深さ別に指定する Screen セクションで Option "linear" を指定すると、リ ニアアドレッシングを有効にすることができます。PCI ベースでないシステム の場合には、たぶん MemBase 値も設定する(Device セクション)必要があるで しょう。また、自力で MemBase の場所を発見できない PCI システムの場合は、 追加的な設定が必要です。
現時点では、PCI でないカードはリニアメモリモードでサポートされていませ ん(あるいはうまくサポートされていません)。全くサポートしていないカード もありますし、アドレスのデコードにバグがあってうまく動作しないカードも あります。
W32 と ET6000 の場合は大抵、8bpp サーバのアクセラレーション付き機能の 多くは、16, 24, 32bpp モードをサポートするように実装されています。した がって、表示するビット数は 4 倍までになりますが、X サーバが重くなりす ぎることは無いはずです。24bpp と 32bpp は一部のカードでしかサポートさ れていない点と、少なくともメモリが 2MB あるカードでしかサポートされて いない点に注意してください。
2.25MB の MDRAM を積んだ ET6000 はお買い得です。というのも、(利用可能 なメモリを全て使って) 24bpp で 1024x768 をちょうどサポートできるからで す。他のビデオカードの場合は、これを行うためには少なくともビデオメモリ が 4MB 必要です。(M)DRAM が 2MB しかないと、期待できる最大の大きさは 960x720 です。
XF86Config
ファイルの "Screen"
セクションでは、実行
しようと考えている全ての色の深さに対して "Display"
サブセクショ
ンを定義しなければなりません。"Display"
サブセクションではそ
れぞれ、Modes 値、仮想スクリーンのサイズを定義します。例(ビデオメモリ
2MB の場合)を以下に示します:
Section "screen"
SubSection "Display"
Depth 8
Virtual 1280 1024
ViewPort 0 0
Modes "640x480" "800x600" "1024x768"
EndSubSection
SubSection "Display"
Depth 16
Virtual 1024 992
ViewPort 0 0
Modes "640x480" "800x600" "1024x768"
EndSubSection
SubSection "Display"
Depth 24
Virtual 960 720
ViewPort 0 0
Modes "640x480" "800x600"
EndSubSection
SubSection "Display"
Depth 32
Virtual 832 600
ViewPort 0 0
Modes "640x480" "800x600"
EndSubSection
EndSection