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3. OS 別のマウスサポート

3.1 サポートしているマウスプロトコルの一覧

                                 プロトコルの種類
               シリアル    PnP     バスマウス  PS/2    拡張 PS/2
OS            プロトコル シリアル プロトコル プロトコル プロトコル
                          "Auto"  "BusMouse"  "PS/2"   "xxxPS/2"    USB
-------------------------------------------------------------------------
BSD/OS            Ok        ?         ?         ?         ?          ?
FreeBSD           Ok        Ok        Ok        Ok        SP*1       SP*1
FreeBSD(98)       Ok        ?         Ok        NA        NA         ?
Interactive Unix  Ok        NA        ?*1       ?*1       NA         ?
Linux             Ok        Ok        Ok        Ok        Ok         ?
Linux/98          Ok        ?         Ok        NA        NA         ?
LynxOS            Ok        NA        Ok        Ok        NA         ?
NetBSD            Ok        Ok        Ok        SP*1      SP*1       SP*1
NetBSD/pc98       Ok        ?         Ok        NA        NA         NA
OpenBSD           Ok        Ok        Ok        Ok*1      OK*1       OK*1
OS/2              SP*2      SP*2      SP*2      SP*2      SP*2       ?
SCO               Ok        ?         SP*1      SP*1      NA         ?
Solaris 2.x       Ok        NA*1      ?*1       Ok        NA         ?
SVR4              Ok        NA*1      SP*1      SP*1      NA         ?
PANIX             Ok        ?         SP*1      SP*1      NA         ?

Ok: サポートされている、 NA: サポートされていない、?: 未テストまたは不明。
SP: 別の方法でサポートされている

*1 詳しくは以降のセクションを参照すること。
*2 XFree86/OS2 は OS がサポートしている全てのタイプのマウスをサポート
しています。これにはシリアルマウス、バスマウス、PnP タイプのマウスも含
まれます。

3.2 BSD/OS

BSD/OS でのテストは全く行われていません。

3.3 FreeBSD

FreeBSD では "SysMouse" プロトコルがサポートされています。バー ジョン 2.2.1 以降の FreeBSD で moused が動作している場合には、 このプロトコルを指定しなければなりません。 moused デーモンを動かしている場合は、実際のマウスの種類に関係 なく、必ず /dev/sysmouse デバイスと "SysMouse" プロ トコルを X サーバに対して指定しなければなりません。

バージョン 2.2.5 以前の FreeBSD では、拡張 PS/2 マウスプロトコル ("xxxPS/2")はサポートされていません。このバージョンを使ってい る場合は、どんな PS/2 マウスであっても必ず "PS/2" プロトコル を指定してください。

FreeBSD 2.2.6 以降では、これらの PS/2 マウスはカーネルレベルでサポートされて います。"PS/2" または "Auto" を指定すると、X サーバは カーネルレベルのサポートを自動的に利用します。実際には、PnP をサポート していない古い型のシリアルマウスを使っていなければ、どんなマウスに対し ても "Auto" を指定できます。

FreeBSD 3.1 以降は USB マウスをサポートしています。 /dev/ums0 デバイスに対して "Auto" プロトコルを指定し てください。 (USB マウスのために moused デーモンを動かしている場合は、 前述のように /dev/ums0 ではなく /dev/sysmouse を指定 しなければなりません。) 詳しくはオンラインマニュアルの ums(4) を見てください。

3.4 FreeBSD(98)

PS/2 マウスはサポートされていません。

3.5 Interactive Unix

現時点では、PnP シリアルマウス("Auto" プロトコル)は サポートされていません。

バスマウスと PS/2 マウスについては、適切なデバイスドライバを使えばサポー トできます。"BusMouse" プロトコルに対しては /dev/mouse を使い、"PS/2" プロトコルに対しては /dev/kdmouse を 使ってください。各プロトコルのテストは行われていませんが、動作すると思 われます。 動作の可否はぜひ <michael.rohleder@stadt-frankfurt.de> まで 報告してください。

3.6 Linux

全てのタイプのプロトコルが動作するはずです。

3.7 Linux/98

PS/2 マウスはサポートされていません。

3.8 LynxOS

PnP シリアルマウスのサポート("Auto" プロトコル)は無効になって います。これは、TTY デバイスドライバの機能が十分でないためです。

3.9 NetBSD

バージョン 1.3.x 以前の NetBSD は、拡張 PS/2 マウスプロトコル ("xxxPS/2")をサポートしていません。PS/2 マウスのデバイス ドライバ /dev/pms は、バスマウスをエミュレートします。したがっ て PS/2 マウスを使う場合は、マウスの種類に関わらず "BusMouse" プロトコルを指定しなければなりません。

XFree86 3.3.6 は、netBSD 1.4 で wscons コンソールドライバと共に導入さ れた "wsmouse" プロトコルをサポートしています。ただし、これを サポートするには NetBSD 1.4 上でコンパイルしたバイナリを実行する必要が あります。デバイスとしては "/dev/wsmouse0" を使ってください。 カーネルの設定に関する情報については、オンラインマニュアルの wsmouse(4) を参照してください。

このドライバは USB マウスもサポートしています。詳しくは オンラインマニュアルの ums(4) を見てください。

3.10 NetBSD/pc98

PS/2 マウスはサポートされていません。

3.11 OpenBSD

raw PS/2 マウスデバイスドライバ /dev/psm0 は生の PS/2 マウス プロトコルを使用します。

バージョン 2.2 以前の OpenBSD では、拡張 PS/2 マウスプロトコル ("xxxPS/2")はサポートされていません。したがって PS/2 マウスに 対しては、マウスの種類に関わらず "PS/2" を指定しなければなり ません。

バージョン 2.3 以降の OpenBSD では、全ての拡張 PS/2 マウスプロトコルが サポートされています。PnP PS/2 マウスに対しては "Auto" を選択 できますし、非 PnP マウスに対しては特定の拡張プロトコル ("xxxPS/2")を指定できます。

この他にも cooked PS/2 マウスデバイスドライバ /dev/pms0 があ ります。このデバイスはバスマウスをエミュレートします。PS/2 マウスに対 してこのデバイスを使うときには、マウスの種類に関わらず "BusMouse" プロトコルを指定してください。

XFree86 3.3.6 は、汎用ヒューマンインタフェースデバイス (generic Human Interface Device, hid)である /dev/uhid* を使っ て、OpenBSD 2.6 以降で USB マウスをサポートします。 "usb" を選択し、お使いのマウスに対応する /dev/uhid* をデバイス名として指定してください。

3.12 OS/2

XFree86/OS2 はオペレーティングシステムのネイティブのマウスドライバを常 に使用します。したがって、OS がサポートしている全てのタイプのポインタ を使えます。これはシリアルマウス、バスマウス、PnP タイプも含みます。 プレゼンテーションマネージャの下でマウスが動作すれば、そのマウス は XFree86/OS2 の下でも動作するはずです。

プロトコルタイプには必ず "OSMouse" を指定してください。

3.13 SCO

バスマウスと PS/2 マウスが "OSMouse" プロトコルタイプでサポー トされています。

"OSMouse" でシリアルマウスも使えることもあります。

3.14 Solaris

テストは Solaris 2.5.1 と 2.6 で行いました。Logitech 製と Microsoft 製の バスマウスはテストされていませんが、/dev/logi デバイスと /dev/msm デバイスで動作すると思われます。標準の 2 ボタンまたは 3 ボタンの PS/2 マウスは "PS/2" プロトコルタイプと /dev/kdmouse デバイスの組合せで動作します。PnP シリアルマウスの サポート("Auto" プロトコル)はテストされていますが、動作してい ません。

3.15 SVR4

バスマウスと PS/2 マウスが "Xqueue" プロトコルタイプでサポー トされています。

"Xqueue" はシリアルマウスでも使えます。

PnP シリアルマウスのサポート("Auto" プロトコル)はテストされて いません。

3.16 PANIX

PC/AT 版の PANIX は、"Xqueue" プロトコルタイプでバスマウスと PS/2 マウスをサポートしています。 PC-98 版の PANIX は、"Xqueue" プロトコルタイプでバスマウスを サポートしています。


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