Cirrus のチップセット用には、"cirrus" と "cl64xx" と呼ばれる2つの異なる SVGA ドライバがあります。 "cirrus" ドライバは 256 色の(アクセラレータ付き)SVGA サー バと(アクセラレータ無し)白黒サーバで用いられています。ハードウェア構成 によっては、SVGA サーバは 16, 24, 32bpp の truecolor モードをサポート します。"cl64xx" ドライバは 256 色の SVGA サーバと 16 色サー バ、白黒 サーバで用いられています。特に断っていない限りは、この文書で は "cirrus" ドライバについて記述しているものとします。次の Cirrus Logic 製チップセットがサポートされています:
ISA SVGA チップセット, 1Mバイト; 最大ドットクロックは 45 MHz (256 色サー バ)。拡張書き込みモードによるアクセラレータ機能(このサーバでは、スクロー ルと塗りつぶしに用いています)。このチップセットは 256 色の 1024x768 ノ ンインターレースはサポートしていません。
5420の改良版(32 ビット内蔵メモリインターフェース)。最大ドットクロック は 80 MHz です。
5420 とほぼ互換のラップトップ用チップセット。ドットクロックは 25 MHz
のみサポートしています(外部ディスプレイではそれ以上も可能)。これらのチッ
プセットを使った時に起こる問題がいくつか報告されています(特に外付けディ
スプレイ使用時)。"noaccel
" オプションを調べてみて
ください。
これらのチップセットは 542x シリーズとは互換はありませんが、
"cl64xx" ドライバでサポートされています。このチップセット
は最近のラップトップに搭載されており、昔の Cirrus チップセット
(5410/AVGA2)と似た部分を持っています。このドライバは他の 64xx チップセッ
トに対しても動作しています。このドライバに対する設定用の識別子は
"cl6420
" と "cl6440"
です。
このドライバについては「
cl64xx ドライバ」セク
ションで詳しく説明します。
基本的には 5422 の VLB 版ですが、5426 に似ている点もいくつかあります。
ISA バスと VLB 両方をサポートしており、2M バイトまでメモリを搭載できま す。アクセラレーション性能を向上させるには BitBLT エンジンを搭載してく ださい(BitBLT は画像転送とテキスト表示に有効です)。ドットクロックの上 限は 85 MHz です。
5426 の改良版です。
5428 の改良版で、より高い MCLK 値を公式にサポートし、メモリマップド I/O を搭載しています。
5429 に似ていますが、543x のコアを持っています(32 ビットホストインタフェー ス)。64 ビットメモリモードは持っていません。
64 ビット内蔵メモリインタフェースを持った `Alpine' の系列のチップです。 このチップは、2M バイトのメモリを搭載すると 64 ビットモードしかサポー トしません。1M バイトしかメモリを積んでいなければ性能は厳しく制限され ます。110 MHz までのドットクロックをサポートします(新しいチップセット は 135 MHz をサポートしています)。
高度に最適化した 5434 です。
CL-GD5430 に似ており、CL-GD5430 として検出されます。
Alpine 系列の2次元アクセラレータの一つで、CL-GD5436 に似ています。
同期グラフィックスRAM(SGRAM)をサポートした、Alpine 系列の新しいチップ です。
Laguna VisualMedia 系列の 2 次元アクセラレータです。これらのチップセッ トは Rambus RDRAM メモリを使っています。CL-GD5462 は 64 ビット 2 次元 アクセラレータであり、BitBlit エンジンとビデオウィンドウ(現在のサーバ では使用していません)、ハードウェアカーソルに対応しています。白黒モー ドはテストされていません。CL-GD5464 は Laguna 系列の次のチップで、 CL-GD5465 の最新のチップです。どちらもテストされています。サポートしま したがテストしていません。
5428/3x と一部互換性があるラップトップ用のチップセットです。いくつかの 環境でテストは行ったのですが、全ての環境で正しく動作するわけではないよ うです。
このチップに対しては、754x 系列の 64 ビット拡張がサポートされています。 ただしサポートは制限付きで、テストされておらず、自動検出も行われません。 Chipset "clgd7555" という行で指定してください。
サポートしている色の深さそれぞれについての最大ドットクロック値のリスト を示します:
白黒 8 bpp(256色) 16 bpp 24 bpp 32 bpp CL-GD62x5 45 MHz 45 MHz CL-GD5420 80 MHz 45 MHz (1) CL-GD542x/512K 80 MHz 45 MHz CL-GD5422/24 80 MHz 80 MHz 40 MHz 27 MHz CL-GD5426/28 85 MHz 85 MHz 45 MHz (2) 28 MHz CL-GD5429 85 MHz 85 MHz 50 MHz 28 MHz CL-GD5430 85 MHz 85 MHz 45 MHz (2) 28 MHz CL-GD5434/1Mb 85 MHz 85 MHz 42 MHz 28 MHz CL-GD5434/2Mb 85 MHz 110/135 MHz 85 MHz 28 MHz 45/50 MHz (2) CL-GD5436/1Mb 85 MHz 110 MHz (3) 60 MHz (3) 40 MHz (3) CL-GD5436/2Mb 85 MHz 135 MHz 85 MHz 85 MHz (3) 60 MHz (3) CL-GD5446/1Mb 85 MHz 110 MHz (3) 60 MHz (3) 40 MHz (3) CL-GD5446/2Mb 85 MHz 135 MHz 85 MHz 85 MHz (3) 60 MHz (3) CL-GD5462 170 MHz 170 Mhz 170 MHz 170 MHz 135 MHz CL-GD5464/65 170 MHz 230 Mhz 170 MHz 170 MHz 135 MHz CL-GD5480 85 MHz 200 MHz 100 MHz 100 MHz 50 MHz CL-GD754x 80 MHz 80 MHz 40 MHz (4) (5) (1) メモリが 512K の場合 (2) 高い MCLK 値を設定すると 50 MHz。 (3) メモリクロックに依存します。 (4) この値は一部のチップに対しては低すぎるかもしれません。 (5) 有効にしてテストすれば、この深さでも実際に動作するかもしれません。
大まかに言うと、仮想的/物理的な画面解像度はビデオメモリの量の制約を受 けます:
546x チップの場合、上の表はあまり正確ではありません。仮想画面の幅は任 意ですが、画面のピッチ を次の表のうち、最も近い値に切り上げま しょう。従って、画面上の各行はビデオメモリは単に表示を行うだけの量より も多くのビデオメモリを必要とします。ビデオメモリを最大限使うには、以下 のピクセル幅の表から仮想デスクトップの幅を選択してください:白黒 8 bpp 16 bpp 24 bpp 32 bpp 256K 800x600 640x400 512K 1152x900 800x600 640x400 1024K 1600x1200 1152x900 800x600 680x510 2048K 2304x1728 1600x1200 1152x900 960x720 800x600 4096K 2304x1728 2272x1704 1600x1200 1360x1020 1152x900
8bpp: 640, 1024, 1280, 1664, 2048, 2560, 3328, 4096, 5120, 6656 16bpp: 320, 512, 640, 832, 1024, 1280, 1664, 2048, 2560, 3328 24bpp: 640, 1024, 1280, 1664, 2048, 2560, 3328, 4096, 5120, 6656 32bpp: 160, 256, 320, 416, 512, 640, 832, 1024, 1280, 1664
他の Cirrus 製チップセットでは、アクセラレータ機能を使う場合には、仮想 画面の幅を 32 の倍数にするとよいでしょう。モニタの水平方向のタイミング は 2048 以下にしなければいけません。
より大きい色の深さで XF86_SVGA
を動作させるには、次のオプショ
ンを X サーバ渡してください:
startx -- -bpp 16 5-6-5 RGB ('6万4千色', XGA) startx -- -bpp 16 -weight 555 5-5-5 RGB ('Hicolor') (5462 では使えません) startx -- -bpp 24 8-8-8 RGB truecolor startx -- -bpp 32 8-8-8 XRGB truecolor (543X/46/6X のみ)